忘れられない風景
Reiko Sakai
娘と初めての夏休み。フランスとの国境近く、COSTA BRAVA沿岸美しい漁村カダケスに滞在しました。峠を越え、荒々しい海岸沿いからみえる地中海は、思いのほか透き通った優しい青です。ここはスペインのカタルーニャ地方。バルセロナからは車で4時間ほど(少し迷ったから)の村。
美味しいシーフードと、ロゼワインを堪能し、見つめているだけで心が潤う静かな海。いつもなら、旅をするとむくむくと膨れ上がる好奇心は、なぜか今回はすごく抑えめ。穏やかにゆったりとした気持ちでこころゆくまで自然を満喫している自分に驚きました。どうしても行きたかったダリの家(現在は美術館として公開)は歩いて30分ほどのポルト・リガットにありました。ダリとガラが長年過ごし、40年ほどかけ増改築を繰り返し、見事に不思議な卵の家になっています。
そこで出会った忘れらない風景は、黄色い部屋(イエロールーム)と呼ばれるアトリエにある、大きな窓から見える絵画のような地中海。それは、まるで二度と同じ絵がかからない額縁。もしも、毎朝、この窓からこのような風景をみるような生活をしたら...いったいどうなってしまうのかしら...と心臓がどきどきしてしまうほど私の心を射止めたのでした。フィゲラスにあるダリ美術館に訪れるひとは多いかもしれないけれど、こちらのダリの家は断然お勧めです。ぜひ一度機会があれば訪れてみて。その静かな風景が何かの励みになってくれるはず。
■ダリの家美術館 CASA-MUSEU SALVADOR DALI
見学をするには電話もしくはネットで予約が必要です。
www.salvador-dali.org
名器でくらべる料理鍋対決!
Miwa Ogata
9月の"gourmet"でお届けした西麻布のネオ・ビストロ「HOUSE」では、ストウブ社のココット鍋を使って野菜本来が持っている旨みを引き出したやさしくて柔らかな美味しさの料理を食すことができます。店内のインテリアももちろん落ち着いてお洒落な雰囲気なのですが、なんといってもテーブルの上に置かれたココット鍋の存在感は光るものがありますよね!
ずっしりとした重みを感じる蓋、シンプルな形と色、どことなくただならぬ風貌のストウブ社のココット鍋は、世界中の一流シェフに愛される鍋の中の名器なのです。キャベツなら芯まで、旨みをギュッと詰めたような優しい味わいに出来上がっています。

"鍋の名器"といえば、もうひとつ思い浮かぶには、以前"item"でもご紹介している「ル・クルーゼ」ですよね。私も自宅に一つ大きな赤いル・クルーゼのホーロー鍋を持っていますが、煮込み料理や蒸し物などは本当に美味しく仕上がるので、とても頼りがいのあるキッチンツールのひとつです。ツールとしてだけでなくキッチンのインテリアとしても魅せてくれる「ル・クルーゼ」は大お気に入り!

ところが、「HOUSE」に取材に行って以来、ストウブ社のココット鍋に魅せられてしまった私。実際に、元シェフとして厨房でストウブ社を使っていた方に、ストウブ社のココット鍋とル・クルーゼのホーロー鍋の違いについて伺ってみました。
その方のお話によると、ストウブ社の鍋は、蓋の裏についた突起が、一度蒸発した水分がまんべんなく素材にかかる様になっていて蒸し器としてとても優れているそうです。プロの方にとっては使いやすく好まれるとか。鉄も洗練されたものを職人さんがひとつづつ手作りされ、鍋ごとオーブンにも入るし、電磁調理器にも使用可能。調理の実力は大変優れているようですね。ただし、とても重たいので女性には扱いづらいかも。
一方ル・クルーゼのホーロー鍋は、どちらかというと、ファミリー向けで家庭でも使いやすい。お料理の腕に自信のない私でも安心して扱えるのです。価格的にもいい勝負ですね。
一生モノの2つの名器のブランド。あなたならどっち?
東京発、気になる2ブランド
Sayuri Kobayashi
9月1日、世界に先駆けて、2009年春夏 日本ファッション・ウィークが幕を開けました。先週は、その中核をなす東京コレクションが開催され、37ブランドのショーやプレゼンテーションが都内各所で行われました。

SOMARTA
以前"brand"でもご紹介したSOMARTA(ソマルタ)は、「EVOLUTION-BODY」をテーマに、身体と服の造形美に迫真するコレクションを展開。第二の皮膚のように体にぴったりとはりつくボディタイツの精巧な柄づくりや繊細な素材使いに、デザイナー廣川玉枝さんの特長とその着実な進化を確かめることができました。さらに今回特筆すべきは、肩や腰まわりにボリュームを与えるボーン使いや、スカートのストリング使い。身体と服が生む空間、そのゆらぎを楽しみたい今シーズンです。

writtenafterwards
もうひとつ興味深かったのが、代々木のプーク人形劇場で行われたwrittenafterwards(リトゥンアフターワーズ)のインスタレーション。イギリスのセントマーチン芸術大学を卒業、帰国し、現在は東京を拠点に活動する山縣良和さんと玉井健太郎さんによるこのブランドは、人の心に潜む願望や感情を原風景のような世界に描き出すことで、コミュニケーションツールとしてのファッションの役割を提唱しています。さて、劇場の舞台に現れたのは、茶色いロバに乗ったマネキン。女性なら一度はイメージする(?)"白馬に乗った王子様"を揶揄するかのよう。夢と現実の狭間で彷徨いながら未来の幸せを志向するのも人生の一興というもの。そんなことを日常の服を通して再認識できるのって楽しいと思いませんか?
■可能性に満ちた未来の服 SOMARTA
■writtenafterwards オフィシャルWebサイト
■日本ファッション・ウィーク オフィシャルWebサイト
話題の映画
Kazumi Nishibayashi
遅ればせながら、この夏最も人気を集めていた映画「崖の上のポニョ」を観てきました。
おとぎ話のような世界が描かれていたのですが、昔あったような・・・もしかしたら現実にある世界のようにも感じられたのが不思議です。

まっすぐな子どもの視点から発している言葉、何気ないシーンで何故か笑いながら涙も出てしまいました。
こんな世界を描ける心をいつまでも持てたら素敵だなぁと、宮崎駿監督の心に憧れています。





