深淵なる文字の世界に浸る
Sayuri Kobayashi
5000年前、メソポタミア地方のシュメール人が粘土板に楔(くさび)形の刻印をしたのが文字の誕生とされています。700万年ともされる人類史においては、けっこう最近のことですね。
「文字の霊力」 杉浦康平
9月23日まで六本木・21_21 DESIGN SIGHTで開催中の 地球文字探検家 浅葉克己ディレクション「祈りの痕跡。」展 に行ってきました。"文字とは、「伝えたい」という祈りにも似た、人の強い思いの究極の形である"という考えに基づき、世界中から集められた様々な表現を紹介するこの展覧会。
中でも興味深かったのは、グラフィックデザイナー・杉浦康平さんがアジアを中心に集めた文字にまつわる20の図像と、その解釈。例えば、"福"という文字の形をした瓶には、それに満たしたお酒を飲み干すことで、福を授かろうとする思念が込められていて、文字と人の想いとのつながりを感じることができます。キーボードを打てば簡単に表れる文字も、その一つひとつが何らかの想いによって生み出されたものだと思うと感慨深いです。
「世界の文字」 浅葉克己
「猛暑の時期に文字を目にすると全身が涼しくなるのは、なぜだろう」と浅葉さん。その言葉通り不思議な魅力にあふれた文字の世界に浸ってみてはいかがでしょう?
photo / Masaya Yoshimura
■祈りの痕跡。展
会期:2008年7月19日(土)~9月23日(火・祝)
時間:11:00~20:00(入場は19:30まで)
休日:火曜日(9月23日は開館)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
入場料:一般¥1,000円、大学生¥800、中高生¥500、小学生以下無料
(15名以上は各料金から200円割引き、いずれも消費税込み)
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