シモネッタ公爵夫人に捧げる展示会 [ update:2008.03.28 ]

Photo Journal by Tomoko Oka
イタリアのプリマ・ドンナとしてその名を知られる、シモネッタ(Simonetta)公爵夫人は、イタリア・クチュールの世界へ向けての進出と、その成長を促す基礎形成に貢献した、イタリア・ファッション業界初の最も優れたビジネス・ウーマンと称された人物。
彼女は、40年代後半パリに進出し、洋裁師の夫と共に、Haute Boutiqueを開業。70年代前半にかけ、その持てる才能を発揮して、機能性を強調した画期的なファッションを創り出し、世に送り出した。40年代後半の最初のコレクションは、"Do it yourself"(好きな様に装いなさい)という考え方による、当時としては奔放さ溢れるもの(しかし、極めて上品)であったという。それまで閉鎖的な考えを良しとしてきた上流階級やセレブの人々に衝撃的な影響を与えたことは、容易に想像できよう。こうして、イタリア・ファツションの魅力と神秘を具現化して見せた彼女がファッション界でカリスマ的な存在となったのは当然と言える。そうした事から、彼女を定義して、"ルネサンス精神の新たな化身"と言う向きもある。
今回、世界最大級のメンズファッション展示会「ピッティ・イマジネ・ウオモ」の一環として、イタリア・フィレンツェのピッティ宮殿で行われた展示会は、彼女がビジネスと、ファッションアイコンとしてのイメージにより築き上げたネットワークを解き明かす手立てとして、あるいは、イタリア・クチュール界の最盛期の一幕を再現するため、それに加え、彼女の際立った創造力を立証するために、催されたものだという。
今回、世界中の資料館及び彼女の個人の保管所から集めた50着を越える衣服が惜しげもなく公開された。それらの衣装が今なお高い鮮度を保ち、人々の心を魅了して止まないのは、彼女の豊かな創造性とそのエキセントリックな存在感故だろう。















