日は東から昇る。韓国に見るオリエンタルファッションの再起動 [ update:2009.01.13 ]

Photo Journal by Tomoko Oka
アジアのファッションステージの一つ、韓国で行われた2009年S/Sソウルファッションウイークでは、40を超す 韓国トップデザイナーと、若いデザイナー達が一堂に介し、精力的にクリエーションを披露、韓国ファッションの意気を大いに上げた。世界からファッションの専門家やバイヤー、メディアを積極的に招き入れ、韓国ファッションの何たるかを世に示す機会となった。
(写真左)「JAISON COUTURE」 (写真右)韓国を代表する「Kwak Hyun Joo」
招いたお国柄も実に多彩。フランス、ドイツなどヨーロッパ勢をはじめとして、クウェート、サウジアラビア、レバノン、アラブ首長国連邦等の豊かな顔ぶれが居並ぶ。アジア圏では、香港、日本の馴染みの顔が。海外デザイナー(ロンドンからイリーキシモト)の招聘をはじめ、インド、ベトナム等民族色も豊か。世界の目を一身にソウルに集めようとの固い決意のほどがうかがえる。国際化、国際化とただ、言葉で唱えただけでは事足りない。彼らはそれを積極的に実践している。
そして、クリエーター達は、現代の韓国に漲る若い活力と韓国文化の源流に横たわるオリジナル(ファッション)文化を融合させ、独自の韓流ファッション文化を再起動させようと目下、挑戦中! 従来までの、どこかつっぱりが見える強がりさや激しさは、このところめっきり影がうすくなり、優しさと柔らさが穏やかに前面に。肩肘張って見せていた時代の終焉なのか、自然体の韓流を示す時の到来なのか? それは、彼ら自身がよく知っている。可愛さと強さ、若さと落ち着きの融合、そして、激しい音楽の旋律はいつもながら......。
(写真左)「LEE YOUNG HEE」 (写真右)「SONG JAIN」
韓流の色彩やアクセサリーの効果も忘れてはいない。得意の透け感素材に、躍動感のあるグラフィックを載せ、遊び心と楽しさを見せたりも。張りやドレープなど、韓国得意の技を生かした素材使いも手慣れたもの、格調高い韓流エレガンスを披露する事も忘れない。透け感やつや感のある素材に、ぼかし染めやぼかし織りで、陰影と奥行きを出し、強い色彩もぼかし効果で抑えた艶やかさに仕上げたのはさすが。鮮やかなプリント柄と落ち着いた無地との大胆な切り替えには迫力が!
今や世界は混沌たる状況下、何がどうなるかなど予測できないこの時代でも、"日は東から昇る"とは当然の事。ファッションの新たなのろしが、東から上がっても不思議はない。熱く、したたかな血潮漲るオリエンタルファッションの再起動もありかも。


















