カテゴリー

奇才ピアニスト、ファジル・サイの才能を味わいつくす4連続公演! [ update:2008.11.28 ]

奇才ピアニスト、ファジル・サイの才能を味わいつくす4連続公演!のメインイメージ

トルコ行進曲のジャズアレンジで世に広く衝撃を与えたファジル・サイ。エネルギーに満ちた天衣無縫の演奏スタイルで、クラシック界に新風を吹き込むこのピアニスト/作曲家が日本にやってくる!! 「ファジル・サイ プロジェクト in Tokyo 2008」と銘打った今回、4夜連続でソロからコンチェルトまで多彩なプログラムが予定されている。
photo(C)Marco Borggreve

すみだトリフォニーホールで幕開けとなる12月4日の第1夜は、ピアノ・ソロ。サイのアレンジするクラシックの名曲はこれまでと一味も二味も違った新しい表情を見せてくれるに違いない。

第2夜の「デュオ ジャズ・ライヴ」では、パーカッショニスト、ブルハン・オチャルを迎え、ピアノ&パーカッションの即興演奏を繰り広げる。

第3夜は「オール・コンチェルト」と題し、ヴァイオリニストのパトリシア・コパチンスカヤを交え、新日本フィルハーモニー交響楽団と共に協奏曲のみで展開。サイが2006年にデュオを結成したコパチンスカヤのために書いた、日本初演のヴァイオリン協奏曲「ハーレムの千一夜」も必聴だ。

1128_3_s1.jpgスーパー・デュオ!

そして最終夜は、会場を浜離宮朝日ホールに移し、パトリシア・コパチンスカヤとのピアノ&ヴァイオリンのデュオで送る。今年9月に発売されたCDスーパー・デュオ!で予習して臨みたい。

12月3日にはベストアルバムも発売となるファジル・サイ。溢れ出で聴く者の心に深く響き渡る才能を、ぜひこの機会に生でご堪能あれ。


■ファジル・サイ プロジェクト in Tokyo 2008
日程および会場:
12月4日(木)19:00開演 ソロ・リサイタル すみだトリフォニーホール
12月5日(金)19:00開演 ジャズ即興 すみだトリフォニーホール
12月6日(土)18:00開演 コンチェルト すみだトリフォニーホール
12月7日(日)16:00開演 デュオ 浜離宮朝日ホール

※詳しくは上記リンク先にアクセス!


ファジル・サイ オフィシャルWebサイト

ドイツ表現主義を代表する画家、エミール・ノルデの水彩世界 [ update:2008.11.25 ]

ドイツ表現主義を代表する画家、エミール・ノルデの水彩世界のメインイメージ

Paar(カップル)1931-1935年 36,5×50,4cm 水彩画
Stifung Seebüll Ada und Emil Nolde
Neukirchen,Allemagne ©Nolde Stifung- Seebüll

パリでは、必ずと言っても過言ではなく、「見逃してはならない展示会」がどこかで開催されている。今年は、国立美術館グランパレではじまった、ドイツ表現主義アーティスト、Emil Nolde(エミール・ノルデ)の回顧展であろう。

19世紀後期ドイツに農家を営む家庭に生まれたノルデは、プロテスタント系カテキスムの教育を受け、農作業にも携わる幼少期を過ごした。その後、家具職人と彫刻の修行をして、スイス装飾美術大学のインダストリアル・デザイン科でデッサンを教えることになる。ちょうどその頃、葉書サイズにアルプスの頂きの風景に、珍妙な人物が登場する水彩画を描き、それらが出版物として掲載され、瞬く間に好評を得たことから、画家としての道を歩むことになる。

「遅咲き」の画家とも言われたものの、20世紀初頭にミュンヘンとパリで学んだ画家としての技術と魂は、生前、独自の世界を切り開くことを惜しまなかった。正反対の性質を伴った、ドイツとデンマークの国境に近い地元の町と大都会ベルリンに魅了されつづけた影響か、孤独と社会劇といった、相反する場面を絵画で表現した。

1121_4_s1.jpgDas Leben Christi 1911・1912年 220×579cm 油絵
Stifung Seebüll Ada und Emil Nolde
Neukirchen,Allemagne ©Nolde Stifung- Seebüll

2度の世界大戦を生き抜き、ナチ権力に逆らう行為から、1941年に強制的にドイツでの活動停止処分を受けるものの、"描かれていないイメージ"と題した、数々の小サイズ水彩作品を手がけた。それらは、"Phantasien"というシリーズで、ノルデ自身が、しみや群れのようにもみえるといった水彩カラーから、一本の線が導かれていく。アーティストが意図することが、ストーリーになる瞬間のようなものを感じずにはいられない。

油絵90点、水彩・版画・デッサン70点にも及ぶ作品が、年代ごとに一挙に公開されるのは、フランスでも初めてのことである。


■Emil Nolde展
期間:2008年9月25日~2009年1月19日
会場:グランパレ美術館(Galeries nationales du Grand Palais)
3, ave du Général Eisenhower
Tel:01-44-13-17-17
10:00~22:00(木曜日は20:00まで / 火曜日定休)
詳細はこちら


text by kaoru URATA

森山大道、ミゲル・リオ=ブランコの眼差しの先にある“リアリティ” [ update:2008.11.21 ]

森山大道、ミゲル・リオ=ブランコの眼差しの先にある“リアリティ”のメインイメージ

《São Paulo》2007 ©Daido Moriyama, Courtesy of Artist and Taka Ishii Gallery

東京都現代美術館では、強いモノクロームの世界で魅せる森山大道と、マグナム・フォトに所属しブラジルを拠点に活動するミゲル・リオ=ブランコの、二人の写真家による展覧会を開催している。

二人の作品は、都市やそこで生活する人々をカメラで捉えるという共通点を持ちつつ、それぞれが独自の世界観を持つ。この写真展のために森山大道はサンパウロを撮影し、ミゲル・リオ=ブランコは東京を撮影。展覧会では二人の文化と視点が交差し、これまでにない日本、ブラジルの像を映し出す。

1125_3_s1.jpg《São Paulo》2007 ©Daido Moriyama, Courtesy of Artist and Taka Ishii Gallery

普段ならば見過ごしてしまう日常の断片も、二人の手にかかれば意味深い光景に感じられる。足を運んで、目の前でその理由を確かめてみてほしい。

1125_3_s2.jpg《Tokyo》2007 ©Miguel Rio Branco/Magnum Photos

■「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展-共鳴する静かな眼差し」展
期間:2008年10月22日(水)~2009年1月12日(月・祝)
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F
休館日:月曜日
(但し11月24日、1月12日は開館、11月4日・25日、12月28日~1月1日は休館)
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
東京都江東区三好4-1-1
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般¥900(720)、学生¥700(560)、中高生・65歳以上¥600(480)
「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」との共通チケット
一般¥1,500(¥1200)/ 学生¥1,100(880)/ 中高校・65歳以上¥1,000(¥800)

※小学生以下無料
※()内は20名以上の団体割引料金
※企画展のチケットでMOTコレクションもご覧頂けます

■verita関連記事"DailyNews" トロピカリア"から紐解く、ブラジルアートの圧倒的な創造力

超絶技巧の画家、池田学が巨作に挑む2年ぶりの個展 [ update:2008.11.19 ]

超絶技巧の画家、池田学が巨作に挑む2年ぶりの個展のメインイメージ

池田学 『予兆』(部分) 2008 紙にペン、インク 190×340cm ©IKEDA Manabu Courtesy Mizuma Art Gallery
新作には、大波から出現した、あるいは津波・氷河に飲み込まれようとする文明が描き出されている。

電車が瓦屋根や空の上を走り、自動車は樹木のトンネルで渋滞に巻き込まれ、0.5センチほどのサイズで描かれた人々はクライミング、サーフィン、ときに工事現場のような場所で働いている――11月26日から、ミヅマアートギャラリーで開催される池田学展。ここ数年、ますます人気の高まる池田学は今回、これまでで最大のサイズとなる190x340cmの作品に挑戦した。

池田学が描き出す文明と自然の融合した物語は、パソコンの画面や印刷では再現できないほど細かい。下描きをせずにその時々の感覚で描かれるシーンには軽快なユーモアが溢れ、増殖した細部はひとつの巨大な造形物となる。1日8時間描いても、こぶし大の面積しか進まないというからその制作に要する時間と忍耐には想像を絶するものがある。

池田にとって画面上に描かれた世界は、頭の中にある物語の一場面に過ぎない。常にイメージを立体的に捉える彼の想像の世界は画面には描ききれない建物の裏側や部屋の中へと続き、終わりなく無限に広がっていく。緻密な手仕事と壮大な作品世界を、この機会にぜひ目にしておきたい。

1119_1_s1.jpg山本竜基 『無題(背中)』2007 紙に鉛筆260×194cm

また、同じ時期、同ビル5Fのミヅマ・アクションでは、山本竜基展「私 心 景」が行われる。社会や生活の中での疑問や発見を、写真と見まがうほどの細密な描写で絵画化した自画像"スーパープライベート主義絵画"も見逃せない。


■池田学 展
会期:2008年11月26日(水)~2009年1月17日(土)
*冬期休廊 12月27日~1月7日
会場:ミヅマアートギャラリー
東京都目黒区上目黒1-3-9藤屋ビル2F
Tel:03-3793-7931
開廊時間:11:00~19:00(日・月・祝休廊)


■verita関連記事"special" 日常に刺激を注入!! 日本の現代アート

“トロピカリア”から紐解く、ブラジルアートの圧倒的な創造力 [ update:2008.11.18 ]

“トロピカリア”から紐解く、ブラジルアートの圧倒的な創造力のメインイメージ

マレッペ《無題》 2001年 写真 49×72cm Photo: Marepe Courtesy: Galeria Luisa Strina

サンバとサッカーが盛んな国、ブラジル。巨大なアマゾンを抱え、バイオ燃料の開発、エネルギー問題やエコロジーなど、未来に向けて大きな役割を担う国。そして、多くの移民を受け入れ、ハイブリッド文化を生み出しているユニークな国。なかでもブラジルのアートは、生き生きとした豊かな色彩や、しなやかで有機的な形に溢れており、「生きることの喜び」を表現するその作品群は、見る者を魅了し続けている。

現在、東京都現代美術館にて開催中の「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展では、1960年代欧米文化から脱し、独自の文化の創造を目指して興った、ブラジルの芸術運動"トロピカリア"にスポットを当て、今まで知られていなかったブラジルアートの魅力を紹介。エリオ・オイチシカはじめ"トロピカリア"を代表するアーティスト、その意思を継いで活躍中の新世代を含む、27組のアーティストやクリエイターたちの作品を展示する。

「熱帯に住む者の文化のオリジナリティ」を謳う"トロピカリア"。カーニバルやサンバ、音楽で知られるような、ストリートの人々の"生"が即興的に、そのままリズムや形になったかのように、作品に込められている。

1120_1_s1.jpgホジェリオ・デガキ《カボチャ色の耳をしたウサギ》 2007年 油彩/カンヴァス 94×126cm Courtesy: Galeria Casa Triângulo

ブラジル移民100周年、「日本ブラジル交流年」を記念して開催される本展。ブラジルの色彩豊かな自由な表現を、ぜひこの機会に体感してみてはいかがだろう。

1120_1_s2.jpg(写真右)ベアトリス・ミリャーゼス《メガ・ボックス》
2008年 ミクストメディア、コラージュ/紙 101×101cm
Photo: Fausto Flelury Courtesy: Galeria Fortes Vilaca, Sao Paulo, Brasil

(写真左)エルネスト・ネト《(リヴァイアサン・トト―指より)リキッド・フィンガー・タッチ》
2008年 撮影:森田兼次 Courtesy: Galeria Fortes Vilaca, Sao Paulo, Brasil

「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展
期間:2008年10月22日(水)~2009年1月12日(月・祝)
会場:東京都現代美術館 企画展示室 1F、3F、アトリウム
休館日:月曜日
(但し11月24日、1月12日は開館、11月4日・25日、12月28日~1月1日は休館)
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
東京都江東区三好4-1-1
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:
一般¥1,200(960)、学生¥900(720)、中高生・65歳以上¥800(640)
「森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ 写真展-共鳴する静かな眼差し」との共通チケット
一般¥1,500(¥1200)/ 学生¥1,100(880)/ 中高校・65歳以上¥1,000(¥800)

※小学生以下無料
※()内は20名以上の団体割引料金
※企画展のチケットでMOTコレクションもご覧頂けます

【関連イベント】MOT美術館講座
12月14日(日) 「ブラジルファッションの現在(いま)」 
講師: 長井美樹 (PR01.事業部 アカウントディレクター)

12月20日(土) 「ミクスチャー文化の果実・ブラジル音楽の喜び」 
講師: 中原仁 (音楽プロデューサー)

2009年1月12日(月・祝) 「"カポエィラ"体験会」 
講師: 八谷和彦(アーティスト)+南城充/カポエィラアシェーダバイア(カポエィラグループ)

参加費:無料
時間:各回ともに15:00~16:30(開場は14:30)
会場:東京都現代美術館 地下2階 講堂   
※定員200名・当日先着順
※詳しくはオフィシャルWebサイトより


■verita関連記事"DailyNews" 森山大道、ミゲル・リオ=ブランコの眼差しの先にある"リアリティ"

前の5件 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 次の5件

このページのトップへ戻る

サイト内検索