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“ロシア・アヴァンギャルド”革命の季節を駆け抜けた若者たちの軌跡 [ update:2008.06.25 ]

“ロシア・アヴァンギャルド”革命の季節を駆け抜けた若者たちの軌跡のメインイメージ

(左から)カジミール・マレーヴィチ 《農婦、スーパーナチュラリズム》
1920年代初頭 油彩、キャンヴァス
© texts, photos, The Moscow Museum of Modern Art, 2008, Moscow、
カジミール・マレーヴィチ 《刈り入れ人》
1912-13年 油彩、キャンヴァス
©texts, photos, The Moscow Museum of Modern Art, 2008, Moscow

1910年前後よりモスクワを中心に興った若い芸術家たちの芸術運動"ロシア・アヴァンギャルド"。1999年に開館したモスクワ市近代美術館では"ロシア・アヴァンギャルド"の中心的な役割を果たした画家たちの作品を所蔵。革命後にパリからロシアの生まれ故郷に戻ったマルク・シャガール、そして、カジミール・マレーヴィチ、ナターリヤ・ゴンチャローヴァ、ミハイル・ラリオーノフ、ワシーリー・カンディンスキー、アレクサンドラ・エクステルなど鉾々たるアーティストの作品群により、西欧との影響関係を保ちつつも、20世紀前半に独自の近代絵画を形成し、発展させた20世紀ロシア美術の流れを追うことができる。

また、そのコレクションの中核をなす作品の多くは、初代館長を努めであり現在の総裁であるグルジア出身の彫刻家、ズラーブ・ツェレテーリ氏により海外から買い戻されたもの。彼がモスクワ市に寄贈した個人の所蔵品が、美術館コレクションの基礎となり、現在に至るまで拡充がはかられている。

0625_1_s1.jpgニコ・ピロスマニ 《小熊を連れた母白熊》
1910年代 油彩、厚紙
©texts, photos, The Moscow Museum of Modern Art, 2008, Moscow

本展では同館の所蔵作品を通して、西洋との影響関係を保ちつつも独自の前衛芸術を形成し、発展させた、20世紀ロシア美術の流れを展観する。マレーヴィチ、ピロスマニ作品各10点をはじめ、全30作家による70作品が集結。モスクワ市近代美術館の所蔵作品をまとめて紹介する、日本で初めての展覧会となる。20世紀初頭、革命に揺れるロシアのなかで発展を遂げた"ロシア・アヴァンギャルド"の変遷から、当時の若いロシアの画家たちの息吹を感じてみてほしい。

0625_1_s2.jpgダヴィード・ブルリューク 《風呂》
1914年 油彩、コラージュ(金属、プラスチック)、合板
© The Estate of David Burliuk 1967
© texts, photos, The Moscow Museum of Modern Art, 2008, Moscow


■モスクワ市近代美術館所蔵
「青春のロシア・アヴァンギャルド シャガールからマレーヴィチまで」
期間:6月21日(土)~ 8月17日(日)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1BunkamuraB1F
Tel:03-3477-9413
開館時間:10:00-19:00(毎週金・土曜は21:00まで、入館は各閉館の30分前まで)
会期中無休
主催:Bunkamura、朝日新聞社
後援:ロシア連邦大使館、ロシア国際文化科学協力センター
協力:日本航空
企画協力:アートインプレッション

新たな価値を創造する。アート & エコロジー「エコゾフィーの実践」 [ update:2008.06.23 ]

新たな価値を創造する。アート & エコロジー「エコゾフィーの実践」のメインイメージ

1 Tray of Tar White fragments 2003 by Mark Dion

GYREのコンセプト"SHOP&THINK"の表現を目的として、4月よりスタートしたEYE OF GYRE発のプログラム「SHOP & THINK」シリーズ。続くVOL.2「エコゾフィーの実践」が、6月20日(金)より開催中。

本展では、今は亡きフランスの哲学者フェリックス・ガタリ(*)の提唱した「エコゾフィーの実践」をアーティストの役割において想定し、東京のアートシーンを代表する6つのギャラリーと、そのギャラリーが推薦する10名のアーティストの組み合わせを実現。"環境(ギャラリー)"、"社会的諸関係(アーティスト)"、"人間的主観性(鑑賞者)"という、3つのエコロジー的領域に踏み入れる。

0622_1_s1.jpg「6 Bird」より 2000 by Mark Dion *作品一部

"エコゾフィー"とは、「環境=生態学的哲学」という意味の造語で、あらゆるレベルにおける生態――つまり、環境の生態のみならず、心や社会の生態を考えてみることを指す。

ものごとを地球規模で捉え、しかも物質的・非物質的な有形無形の財の生産の目標を新たに設定し直すこと。政治・経済や、社会的な今までの規範を超えた、文化的な活動を行うこと。エコロジー的危機に対する真の答えもまた、"エコゾフィー"の視点が導いてくれることだろう。

世界がグローバル化している現代において、経済的な効率性や画一的なスタンダードだけを追求するのではなく、新たな審美的価値を創造することが大きな役割とされるアート。その可能性を、"エコゾフィー"を通して体感してみてほしい。
*フェリックス・ガタリ(1930~1992):精神科医にして哲学者であり、ラジカルな社会活動家。80年以降はエコロジー運動に共感し、環境・社会・精神を横断的に関連付け、独自の理論を展開する。


0622_1_s2.jpgタール漬けの鳥 2003 by Mark Dion

EYE OF GYRE "SHOP&THINK"シリーズ VOL.2
アート & エコロジー「エコゾフィーの実践」
会期:6月20日(金)~ 8月31日(日)
会場:EYE OF GYRE(GYRE 2F)
東京都渋谷区神宮前5-10-1
主催:GYRE
キュレーション:飯田高誉
アートディレクション:武松幸治+EPA
協力ギャラリー:
アラナニウラノ / ギャラリー小柳 / 小山登美夫ギャラリー/ シュウゴアーツ
/スカイ・ザ・バスハウス / 山本現代

■verita関連記事"news" "SHOP&THINK"の試み 「国境なき医師団 日本」写真展

“遊(SUSABI)”がテーマの展覧会『シュウ ウエムラ展~25年目の開放~』 [ update:2008.06.20 ]

“遊(SUSABI)”がテーマの展覧会『シュウ ウエムラ展~25年目の開放~』のメインイメージ

世界に広がるメイクアップブランド、シュウ ウエムラ。1983年6月19日、東京、青山・表参道にオープンした世界初の本格的ビューティブティック〈シュウ ウエムラ ビューティブティック〉の誕生25周年を記念し、六本木ヒルズ「森アーツセンターギャラリー」にて2008年6月20日(金)~7月6日(日)『シュウ ウエムラ展~25年目の開放~』が開催される。

シュウ ウエムラ ブランドの魅力とともに、昨年末に急逝した創始者 植村秀氏の歴史を紐解きながらシュウ ウエムラ独自の世界観を紹介。この展覧会はブティック、アトリエ、シアターの3つのテーマで構成され、シュウ ウエムラならではのアーティスティックな世界を深く感じることができそう。

また、2005年のオープン以来、世界中へ広がるlash barは、世界的アイラッシュ ブームの火付け役となった。今年3周年と、表参道ブティック25周年を迎えるにあたり、VIKTOR & ROLFとのコラボレーションによるアイラッシュが実現した。VIKTOR & ROLFの哲学がつまったアイラッシュは、睫毛のオートクチュールという概念をもちこみ、わたしたちに新鮮な驚きをもたらしてくれるビューティアクセサリー。こちらは2008年6月19日、シュウ ウエムラ ビューティーブティックにて数量限定発売される。価格は各¥10,500(税込)。

0620_2.jpg
『シュウ ウエムラ展~25年目の開放~』
会期:2008年6月20日(金)~7月6日(日)会期中無休
会場:森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)開館時間:10:00~20:00 ※入館は閉館の30分前まで
入館料:一般 ¥1,000、高・大生 ¥800、4歳~中学生 ¥500     
(展望台・森美術館とのセット券:一般 ¥2,000、高・大生 ¥1,500、4歳~中学生 ¥800)
お問い合わせ先 Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
主催:株式会社シュウ ウエムラ化粧品

シュウ ウエムラ オフィシャルWebサイト
25周年記念「SUSABI(すさび)」プロジェクトはこちらから

世界初の造形芸術学校「バウハウス」、その軌跡をたどる [ update:2008.06.19 ]

世界初の造形芸術学校「バウハウス」、その軌跡をたどるのメインイメージ

(写真:左から)子供椅子 ti 3a デザイン:マルセル・ブロイヤー 1923年、ポスター「バウハウス展覧会 バーゼル産業博物館」 デザイン:フランツ・エーリヒ 原案素描:ヨースト・シュミット 1929年

デザイン・プロダクツのある生活が当たり前になった今、"デザインのバイエル"ともいえる「バウハウス」とその活動の理念を大きく展観する大規模の展覧会が、東京藝術大学大学美術館にて開催されている。

0619_1_s1.jpg(写真)1世帯用住宅 BAMBOS1 設計:マルセル・ブロイヤー 1927年

芸術と技術の新たな統一を目指し、1919年、世界初の本格的デザイン教育機関としてドイツ・ヴァイマールに誕生した造形芸術学校「バウハウス」。建築家として名を成していた創設者のヴァルター・グロピウス、3代目校長ミース・ファン・デル・ローエ、抽象絵画の巨匠ヴァシリー・カンディンスキー、色彩の詩人パウル・クレー、スチール椅子のマルセル・ブロイヤーら、当時の芸術やデザイン、建築など多様なジャンルで活躍していた一流のアーティストたちが教鞭をふるっていたこの学校では、自由でユートピア的な雰囲気の中で、本当の意味での機能美、造形美を目指し、教育活動が進められた。

ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変え活動した後、1933年、ナチスの台頭によって廃校を余儀なくされるが、しかしその後も、アメリカなど世界各地に散った教師や生徒たちによって、そのバウハウスの理念は世界中に広められる。そして75年経った今もなお、デザインや建築に大きな影響を与え続けている。

0619_1_s2.jpg(写真:左から)《集中》ガラス絵のための下図 第2案 1922年、動く背もたれと弾力性のある座面を持つスティールパイプ椅子(単一試作品) フリードリヒ・カール・エンゲマン 1931年 © Bauhaus Dessau Foundation

バウハウスの短い活動期間の中で、創設者ヴァルター・グロピウスの理想がより具体化された、デッサウの地。本展では、デッサウでの活動期間(1925~1932年)を中心に、当時の文化動向や社会情勢との関わりも紹介しながら、"バウハウス"というデザイン運動の核心と、その誕生の起源に迫る。

出品総数260点余りのうち241点はドイツ、デッサウ市にて活動するバウハウス・デッサウ財団所蔵のコレクションであり、146点が日本初公開。マイスターたちによる基礎教育の成果を示す学生作品から、工房製品、舞台工房の上演作品資料、絵画、写真などバウハウスの豊かな活動を紹介。また、バウハウスの最終目標であった建築について独立したセクションを設け、図面、マケット、映像によりデッサウ期の活動を取り上げる。

デザイン・プロダクツのある生活が当たり前になり、デザインや建築に関する展覧会も数多く開催されている今の世の中。そんななか、改めてデザインの原点とも言うべき「バウハウス」から、自分たちの身の回りにあふれるデザインについて考える貴重な機会になるだろう。


「バウハウス・デッサウ展/BAUHAUS experience, dessau」
期間:4月26日(土)~7月21日(祝・月)
会場:東京藝術大学大学美術館
東京都台東区上野公園12-8
お問い合わせ専用Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
休館日:毎週月曜日(ただし7月21日(月)は開館/5月7日(水)は休館)
開館時間:10:00-17:00(入場は16:30まで)
観覧料:一般¥1,400(1,200)、大高生¥800(700)
*()内は20名以上の団体割引料金
主催:東京藝術大学、産経新聞社
共催:バウハウス・デッサウ財団

■verita関連記事"news" ニーシングの潮流を感じるブライダルフェア"Bauhaus Style"

スウェーデンのアーティストと京都の和装工房によるコラボ展 [ update:2008.06.12 ]

スウェーデンのアーティストと京都の和装工房によるコラボ展のメインイメージ

神秘溢れる北欧独特の光を放つスウェーデン文化が、京都1200年の歴史が培った技術により、世界に向けて本物の形を伝える。時空を超えるような錯覚をおぼえるデザインは、様々な角度から私たちの心に訴えかけてくる。独特の世界観を詩的な文章表現に仕上げるという一面も持つスウェーデンのアーティスト、Saldoが京都は室町の和装工房「豊和堂」とのコラボレーションでファッション業界に新風を巻き起こす。

「日本は様々なものが複雑にからみ合い、全ての事柄が互いに調和し合って成立している」と語るSaldo。日本人とは異なる文化を持ち、別のデザインスタイル、違った考えを持つ彼らの視点から、3つのテキスタイルが生まれた。

0612_2_s1.jpg遠い昔から続く、太陽光線を思い起こさせる工芸的なイメージを取り入れた、Saldoの典型的なパターン「Sunwave」。紀元前700~100年頃、スウェーデンのヴァイキングが残した、ルーン文字やスカンディナヴィアの古詩が刻まれた石碑がインスピレーション源の「Rune」。新たな技術が生まれた時、人々の行動習慣はどのように変化し、相違点・類似点を生むのか? という疑問から発した「Pixel」。

展示会ではスウェーデンからSaldoを招き、和装の世界とのコラボレーションにより制作された作品の展示と、そこから生み出された浴衣、手ぬぐい、かばんなどを先行発売。さらに、Saldoがスウェーデンで手がけてきた様々な作品も紹介される。

【Saldo(サルド)】
スウェーデン南部在住のテキスタイルアーティストユニット。写真家だったステファン・ファルグレンとアーティストのマイドレイン・ファルグレンが1999年に設立。移民の統計の数値をグラフィックに置き換えたテキスタイルや、視覚障害者も楽しめる点字を使ったデザインなどアカデミックなアプローチが特徴。スウェーデンのテキスタイル界の重鎮として幅広く活躍している。
Saldo オフィシャルWebサイト


■Kyoto + sweden スウェーデンから見た日本 私たちの知らない日本
会期:2008年6月13日(金)~19日(木) ※17日休館
時間:11:00~20:00
会場:新風館 3Fトランスジャンル
京都市中央区鳥丸通姉小路下ル場之町586-2 Tel:075-213-6688
入場無料
主催:豊和堂

text / Noriko Honma(Legends Press)

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