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イタリアのヴァカンス地、コモ湖畔とサン・ジミニャーノで地球を想う [ update:2008.10.02 ]

イタリアのヴァカンス地、コモ湖畔とサン・ジミニャーノで地球を想うのメインイメージ

コモ湖を見下ろす高級リゾートに住まう人々は、かつてのように美しい幻想の中に生きているのだろうか?

Photo Journal by Tomoko Oka

少しは、ヴァカンス・シーズンの波に乗ろうと、取材の合間を縫って観光地へ足を伸ばした。まずは、アルプスに囲まれた、イタリアの名だたる観光地、コモ湖畔。17世紀から18世紀にかけて建てられたという別荘に加え、深い緑に包まれて次々と高台に建てられたヴィラが、悠然とコモ湖を見下ろす様はまさに絶景と、感動しきり。

1002_1_s1.jpgかつて美しく清らかさを誇ったコモ湖の現実を肌身で感じているのは、彼ら動物達では。

ところが、である! 湖畔の近くに寄ってみると、どんよりと淀んだ水面に、目を見張るばかりの美しい白鳥が、なす術もなく、悲し気に漂っているではないか。その回りに集まって来た小さな水鳥達を、長い首を傾げて優しく見守っていた。一方、主人が投げ込んだボールを、懸命に追う犬は、汚れ切った水を飲み込まない様にと顎を一杯に上にあげ、ボールを掴んで、一目散に岸辺へと。それらのシーンを切り取ってカメラに収めてみれば、だれが名だたる高級リゾート地のそれと思うだろう?

片や、トスカーナ地方の小都市、標高3千メートルを越える所にある街、サン・ジミニャーノに足を伸ばせば、さすがユネスコの世界遺産に登録されている歴史区、その地を訪れる人にも、そこに居を構える人達にも、真摯に自然と向き合う姿勢を感じた。眼下に広がる広大な白ワイン畑を見下ろしながら、人々は静かに散策を楽しんでいた。古い城壁や壁面の割れ目から美しい花が咲き乱れており、時を越え、命の継承の証しを見た思い。

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誰が掃除するのか、塵一つないサン・ジミニャーノの石畳の道。その地を愛してやまない人々の心根を知る。

自然の美しさとは、単に絵葉書に見る様な絶景を言うのではない。世界の人々一人一人が、愛と尊厳の念をもって自然に接し、はじめて保たれるもの。そうでなければ、地球の明日はない。

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