“写実と抽象が共存する絵画”の世界へ『丸山直文展―後ろの正面』 [ update:2008.09.22 ]

(写真左)< sachi 2 > 1996年 綿布にアクリル 162×131 個人蔵
(写真右)< one evening > 2008年 綿布にアクリル 291×181.8 作家蔵
将来性を嘱望される同時代作家たちの支援に、積極的な取り組みを見せる目黒区美術館。2000年『青木野枝展―軽やかな、鉄の森』、2004年『小林孝亘展―終わらない夏』、 2006年『村田朋泰展―俺の路・東京モンタージュ』に続き、本年はシリーズ第4弾として、『丸山直文展―後ろの正面』を9月27日(日)より開催する。
1964年、新潟県生まれの丸山直文。「絵画はすでに終わった」と言われていた1990年代、顕微鏡で植物や細胞を見たときのようなミクロな生命形態をはみ出るまでに拡大した、大画面の抽象絵画を次々に描き、一躍注目を浴びるようになる。80年代の「ニュー・ペインティング」以降の動向を担う中心的作家のひとりとして評された後も、綿布にアクリル絵の具を染み込ませる独自の手法「ステイニング技法」を一貫して用いながら、人物や風景などをモチーフに、独自の絵画を模索。後に丸山の絵画は「写実と抽象が共存する絵画」と評されるようになる。本展では、丸山の約20年の仕事を紹介する、美術館では初めてとなる本格的な個展だ。
(写真)< breeze 2 > 2004年 綿布にアクリル 227.3×145.5 豊田市美術館蔵
本展のサブタイトル「後ろの正面」は、丸山が初期作品のシリーズに自らつけたタイトル。「ステイニングで描いていると絵具が綿布に染みこみ、裏側が正面のような錯覚を感じた」と、丸山は語る。相反することが同時に共存する1枚の絵画世界を、ぜひあなたの目で見つめてみて。
■「丸山直文展-後ろの正面」
会期: 9月27日(土)~11月9日(日)
会場:目黒区美術館
東京都目黒区目黒2-4-36
Tel:03-3714-1201
休館日:毎週月曜日(但し、10月13日と11月3日(月・祝日)は開館、翌10月14日と11月4日(火)は休館)
※10月5日(日)と19日(日)午後は、アーティスト対談が展示室内でおこなわれるため、
一部の作品鑑賞に支障がある場合があります。あらかじめご了承ください
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
料金:一般¥800(700)/大学生・65歳以上¥700(600)/高校生¥500(400)/小中生無料
( )内は20名以上の団体、障がい者と付き添い者(一名)は半額









