ローカリズムで勝負する、バリ・ファッションウイーク [ update:2008.09.17 ]

(写真右)香港で活躍するインドネシアデザイナーで、バリファッションウイークの創設者でもあるIKAのコレクションより
Photo Journal by Tomoko Oka
神々の島と言われ、その豊富な文化と伝統を誇るバリ。8月末、"ファッションとアート、そして文化の結合"を合言葉に、バリ・ファッションウイークが催された。
その場に居合わせた人々は、色濃い民族の叫びを体感し、そのオリジナリティに圧倒される事となる。そして、世界の名だたるファッション都市から発信されるファッショントレンドとは、一味も二味も異なる事を知る。
彼らが長きに渡り、大切に継承してきた伝統舞踊のコスチュームに起因するような、きらびやかで、アクセントの強い衣装、イカットやタイダイなどの伝統的手工芸により丹誠込めて作り上げられた布地、アート・フェイスペインティングまがいのダイナミックなメイク、そして構築的な造形物を思わせる大胆なヘアスタイルは、健康的な浅黒い肌のモデル達の美しい姿態と相まって、彼女らを、あたかも、芸術の化神のように仕立て上げていた。
海岸沿い通りを練り歩くカーニバルは、ローカルの人々と、折から訪れた観光客達を興奮の渦の中に一体化させた。美しい日没の瞬間に合わせるように、浜辺でのパーティへと人々を誘う。水面に映える夕日の美しさ、空を仰ぎ見る様な巨大な椰子の葉の団扇、海岸に響く伝統楽器の旋律、ユニークなファッション文化に、人々は、真のオリジナリティの世界に浸る。
バリを舞台に展開されたファッションは、彼らが長い年月をかけて培って来た民族文化の写し絵である事を、改めて知る。










