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『ハムレット』の悲劇のヒロインを描いた、ミレイの傑作“オフィーリア”来日 [ update:2008.09.01 ]

『ハムレット』の悲劇のヒロインを描いた、ミレイの傑作“オフィーリア”来日のメインイメージ

《オフィーリア》 1851-52年 油彩・キャンヴァス テート蔵 ©Tate

シェイクスピアの戯曲『ハムレット』に登場する悲劇のヒロインを描いた、ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829~96年)の代表作《オフィーリア》。恋人ハムレットに父親を殺されて正気を失い、オフィーリアが溺死する劇的な瞬間が描かれた本作。緻密な細部描写と絢爛な色彩のうちに鋭く捉え、絵画作品として彼女を永遠のものとした。この作品に魅せられ、影響を受けた画家や詩人、文学者は数多い。文豪の夏目漱石もその1人に挙げられ、後に小説『草枕』の中で言及されたほど。19世紀の英国を代表する天才画家として、ジョン・エヴァレット・ミレイの名声を確立させた記念碑的な作品である。

現在Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」は、《オフィーリア》を目玉作品として、ミレイの10代から晩年までの広い範囲の作品を紹介。ロンドンのテート・ブリテンで2007年9月からスタート、今春アムステルダムのゴッホ美術館で開催された後、この度日本に巡回した本展は、彼の画業の全容を紹介する本格的な回顧展。ほかに、《両親の家のキリスト》、《マリアナ》など、テート・ブリテンをはじめ、英国内外の主要コレクションから、油彩、素描など約80点が披露される。

0901_2_s1.jpg《マリアナ》 1850-51年 油彩・板(マホガニー材) テート蔵 ©Tate

1840年には11歳という史上最年少でロイヤル・アカデミー(王立美術学校)への入学を許可されるという、早くから天才の才能を開花させたミレイ。しかし美術学校の授業や古い慣習に不満を抱き、1848年秋にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントらと「ラファエル前派兄弟団」を結成、革新的芸術運動にで注目を浴びる。67歳で亡くなるまで、唯美主義的作品、子供を主題とした作品、肖像画、風景画など、新たな技法を探求しながら幅広いジャンルの作品を手がけ、1896年、亡くなる直前にはロイヤル・アカデミーの会長に選ばれている。

悲しい題材であるにも関わらず、心奪われる美しさに満ちているミレイの《オフィーリア》。本物に出会うことのできるこの貴重な機会、ぜひお見逃しなく!

0901_2_s2.jpg《ハートは切り札:ウォルター・アームストロングの娘たち、エリザベス、ダイアナ、メアリーの肖像》 
1872年 油彩・キャンヴァス テート蔵 ©Tate

英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠「ジョン・エヴァレット・ミレイ展」
会期:2008年8月30日(土)~10月26日(日)
開催時間:10:00~19:00
※金・土曜は午後9時まで(入館は閉館の30分前まで)
会期中無休
会場:Bunkamuraザ・ミュージアム
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
Tel:03-3477-9413
入館料:一般 ¥1,400(1,300)、大学・高校生 ¥1,000(900)、中学・小学生 ¥700(600)
※( )内は20名以上の団体

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