知られざる“アヴァンギャルド・チャイナ”の鼓動を感じる [ update:2008.08.20 ]

(写真左)王広義《無題(赤い格子の後ろの聖母)》
1987年、油彩・カンヴァス、ガイ&ミリアム・ユーレンス財団(スイス)蔵
Collection Guy & Myriam Ullens Foundation, Switzerland
(写真右)方力鈞《シリーズ2 No.3》
1992年、油彩・カンヴァス、福岡アジア美術館蔵
日本においては1990年代半ばよりシニカル・リアリズムやパフォーマンス・アートの美術家たちが注目され、2000年代に入ってからは、若い中国人美術家たちの作品披露の場も増えてきた「中国現代美術」。国立新美術館では本日より、中国現代美術の約20年間を、その時々を代表する美術家たちの作品と併せて紹介する、総合的な展覧会『アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―』が始まった。
中国現代美術の始まりは、中国で改革開放政策が始まった1970年代末。美術の世界でも社会主義リアリズム絵画とは異なる表現が登場し、1979年には"星星画会"が展覧会を開催。美術家の個性を前面に打ち出した自由な芸術活動の発端となる。
(写真左)曹斐 《ラビッド・ドッグス》
2002年、ビデオ、Courtesy @ Cao Fei, Vitamin Creative Space
(写真右)黄永砅《『中国絵画史』と『現代絵画簡史』を洗濯機で2分間攪拌した》
1987/1993年再制作、茶箱・紙パルプ・ガラス、ウォーカー・アート・センター蔵
Collection Walker Art Center, Minneapolis T.B. Walker Acquisition Fund, 2001
80年代半ば頃からは、中国全土で同時多発的にさまざまな前衛グループが結成され、"八五美術運動"と呼ばれる大きなうねりを形成。彼らは、西欧からの情報流入を背景に、中国が抱える社会的なテーマを、従来の絵画や彫刻のみならず、パフォーマンスやインスタレーションといった新しい手法で表現した。
90年代初めには"ポリティカル・ポップ"や"シニカル・リアリズム"といった新たなの美術家たちの活動が目立ち始め、中国現代美術の存在を国際的に知らしめすことに。その後、拍車がかかったように過激なパフォーマンス・アートや映像作品などが続々と生まれ、以来現代美術は、2000年以降のグローバル化に連動し、美術市場の活況と国際展の隆盛と共に、中国の開放を象徴する文化のひとつとして認知されている。
今回のような中国現代美術の網羅的、通史的な紹介を行う展覧会は日本初。北京オリンピックで盛り上がりを見せる中国を、新たな視点から感じ取ってみてほしい。
孫原・彭禹《老人ホーム》
2007年、ミクストメディア、作者蔵
■『アヴァンギャルド・チャイナ―〈中国当代美術〉二十年―』
期間:2008年8月20日(水)~ 10月20日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2E
休館日:火曜日(ただし9月23日(火)は開館、翌日24日(水)休館 )
開館時間:10:00~18:00
※金曜日は20:00まで/入館は閉館の30分前まで
お問い合わせ先 Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)









