ニューヨーカー誌の表紙を飾り続けたスタインバーグの回顧展 [ update:2008.07.08 ]

VermontでのSaul Steinberg 1947年
© Henri Cartier Bresson / Magnum Photos
2008年8月22日、フランス人写真家Henri Cartier-Bresson(アンリ・カルティエ・ブレッソン)が生きていたら、100歳を祝うことになる。
パリ市14区にあるアンリ・カルティエ・ブレッソン財団では、米国アーティストSaul Steinberg(ソール・スタインバーグ)の回顧展を7月27日まで開催している。アンリ・カルティエ・ブレッソンは生前から「回顧展」を拒んでおり、財団は氏の意思に忠実に、彼が崇拝したアーティストたちを紹介することで、近世最大の写真家に追悼の評を示すことに至った。
今展では、スタインバーグが60年間米国誌New Yorkerの表紙を飾った力作のほか、偉大なイラストレーターのみに留まらなかった、風刺、グラフィック、ファッション、演出といった多岐に渡る才能の側面に触れることができる。
I do,I have, I am
The Saul Steinberg Foundation, New York
© The Saul Steinberg Foundation/Artists Rights Society (ARS)New York/ADAGP,Paris
1914年、ルーマニアに生まれたスタインバーグは、裕福なユダヤ人家庭の環境で育ち、1943年に米国に移民。第二次大戦中は海軍士官を務め、後に、New YorkerやLife誌面の風刺画を手掛け、国際的規模の展示会が名声をあげるきっかけとなる。「描く作家」であると自称し、1999年にこの世を去るまで、才能を発揮し続けたスタインバーグの作品には、ストレートな表現の中に、冴えたユーモアや皮肉が厭味なく居場所をすえている。今展は、米国各所を巡回した後、パリを封切に、ヨーロッパへの旅に出る。
■Saul Steinberg「Illuminations」展
期間:5月6日(火)~7月27日(日)
会場:アンリ・カルティエ=ブレッソン財団
2, impasse Lebouis, 75014 Paris
Tel : 01 56 80 27 00
text by kaoru URATA









