美人画家・竹久夢二が描いた“子どもの世界” [ update:2008.06.30 ]

(左から)「ことり」 印刷 昭和2年、「姉と弟」印刷 大正2年
「夢二式美人画」と言われる、センチメンタルな画風の女性絵で我々を魅了する、大正ロマンの画家・竹久夢二(1884-1934)。美人画を得意としたことで広く知られている夢二だが、明治以降の児童文化の形成において、世間に浸透する前から積極的に取り組み、雑誌等の出版物を通じ、子ども向けの作品を数多く残すなど、発展に大きく寄与している。
7月4日より竹久夢二美術館で開催される本展では、夢二が残したノスタルジックでモダンな童画・童謡・童話を中心に、250点の展示を通して彼の「子どもの世界」を紹介。夢二自身の幼き日や彼の三人の息子たちへの思い、また子どもたちの暮らしを反映させた作品から、ある時は和やかで郷愁に包まれた情景を、また一方で最新の流行を意識した風俗を感じ取ることができる。
「お客さま」 印刷 昭和2年
特に童画においては、絵本をはじめ、依頼された子ども向け雑誌の表紙絵からふろくの双六、さらに日本画や書籍装丁のデザインまで、積極的に創作活動を行っていたという。そこに描写されているのは、日常生活に見る子どもたちの姿である。古きよきノスタルジックな暮らしぶりから、流行の装いを取り入れたモダンな装いの子どもたちまで幅広い明るい色彩が特徴で、夢二が子どもに寄せる優しい眼差しが画面に現れている。また、三人の子どもを持つ父親の顔も垣間見れることだろう。
明治38年末にデビューした直後から子どものための絵を描き、さらに童謡・童話にも力を注いだ竹久夢二。あまり知られていないその作品の魅力に触れてみてはいかがだろうか。
「童謡と楽譜」 印刷 大正15年
■「竹久夢二 子どもの世界展」
会期:7月4日(金)~9月28日(日)
会場:竹久夢二美術館
東京都文京区弥生2-4-2
Tel:03-5689-0462
休館日:月曜日(祝日にあたる場合は翌火曜日)
開館時間:10:00-17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで
観覧料:一般¥800、大・高生¥700、中・小生¥400 *弥生美術館もご覧いただけます
【関連情報】
学芸員によるギャラリートーク
開催日:7月13日(日)、8月10日(日)、9月14日(日)
時間:15:00-16:00
※申込み・参加費不要









