リチャード・セラが創造する巨大彫刻 MONUMENTA 2008 [ update:2008.06.26 ]

© Photo Lorenz Kienzle - Tous droits réservés Monumenta 2008, ministère de la Culture et de la Communication
Grand Palais(グラン・パレ)のガラス建築を突き抜けてしまうかのように、巨大な鋼鉄鉄板が5枚、直立する。これは、昨年より恒例イベントとなったMONUMENTAで、2008年の招聘アーティスト、Richard Serra(リチャード・セラ)が、今展のために制作した作品である。
1983年に、ポンピドゥー・センターにて個展をして以来、パリでの大規模インスタレーションとなったセラは、記者会見の席で、静かに語った。「一つの造形が、他の造形に変容していく過程を観察した制作活動に関心を持ち続けている。だから、空間や環境に呼応する作品には、 "感動"という言語が適用されるのであろう」。
通常、屋外に設置される作品を手掛けるケースが多いのだが、「グラン・パレのように巨大建築空間の中心軸を考慮した上で、室内空間の"間隔"を強調するために、垂直造形と高さで表現した」と言う。セラは、「朝日が柔らかく差し込む時間帯の作品に共感する」と言うが、建築構造の影が平面に映りこむ時間帯も、お勧めである。
■MONUMENTA 2008 Promenade de Richard Serra
会場:La nef du Grand Palais
text by kaoru URATA









