世界初の造形芸術学校「バウハウス」、その軌跡をたどる [ update:2008.06.19 ]

(写真:左から)子供椅子 ti 3a デザイン:マルセル・ブロイヤー 1923年、ポスター「バウハウス展覧会 バーゼル産業博物館」 デザイン:フランツ・エーリヒ 原案素描:ヨースト・シュミット 1929年
デザイン・プロダクツのある生活が当たり前になった今、"デザインのバイエル"ともいえる「バウハウス」とその活動の理念を大きく展観する大規模の展覧会が、東京藝術大学大学美術館にて開催されている。
(写真)1世帯用住宅 BAMBOS1 設計:マルセル・ブロイヤー 1927年
芸術と技術の新たな統一を目指し、1919年、世界初の本格的デザイン教育機関としてドイツ・ヴァイマールに誕生した造形芸術学校「バウハウス」。建築家として名を成していた創設者のヴァルター・グロピウス、3代目校長ミース・ファン・デル・ローエ、抽象絵画の巨匠ヴァシリー・カンディンスキー、色彩の詩人パウル・クレー、スチール椅子のマルセル・ブロイヤーら、当時の芸術やデザイン、建築など多様なジャンルで活躍していた一流のアーティストたちが教鞭をふるっていたこの学校では、自由でユートピア的な雰囲気の中で、本当の意味での機能美、造形美を目指し、教育活動が進められた。
ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変え活動した後、1933年、ナチスの台頭によって廃校を余儀なくされるが、しかしその後も、アメリカなど世界各地に散った教師や生徒たちによって、そのバウハウスの理念は世界中に広められる。そして75年経った今もなお、デザインや建築に大きな影響を与え続けている。
(写真:左から)《集中》ガラス絵のための下図 第2案 1922年、動く背もたれと弾力性のある座面を持つスティールパイプ椅子(単一試作品) フリードリヒ・カール・エンゲマン 1931年 © Bauhaus Dessau Foundation
バウハウスの短い活動期間の中で、創設者ヴァルター・グロピウスの理想がより具体化された、デッサウの地。本展では、デッサウでの活動期間(1925~1932年)を中心に、当時の文化動向や社会情勢との関わりも紹介しながら、"バウハウス"というデザイン運動の核心と、その誕生の起源に迫る。
出品総数260点余りのうち241点はドイツ、デッサウ市にて活動するバウハウス・デッサウ財団所蔵のコレクションであり、146点が日本初公開。マイスターたちによる基礎教育の成果を示す学生作品から、工房製品、舞台工房の上演作品資料、絵画、写真などバウハウスの豊かな活動を紹介。また、バウハウスの最終目標であった建築について独立したセクションを設け、図面、マケット、映像によりデッサウ期の活動を取り上げる。
デザイン・プロダクツのある生活が当たり前になり、デザインや建築に関する展覧会も数多く開催されている今の世の中。そんななか、改めてデザインの原点とも言うべき「バウハウス」から、自分たちの身の回りにあふれるデザインについて考える貴重な機会になるだろう。
■「バウハウス・デッサウ展/BAUHAUS experience, dessau」
期間:4月26日(土)~7月21日(祝・月)
会場:東京藝術大学大学美術館
東京都台東区上野公園12-8
お問い合わせ専用Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
休館日:毎週月曜日(ただし7月21日(月)は開館/5月7日(水)は休館)
開館時間:10:00-17:00(入場は16:30まで)
観覧料:一般¥1,400(1,200)、大高生¥800(700)
*()内は20名以上の団体割引料金
主催:東京藝術大学、産経新聞社
共催:バウハウス・デッサウ財団
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