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サンパウロ、NY、東京――空想と現実が交錯する「大岩オスカール 夢みる世界」 [ update:2008.04.28 ]

サンパウロ、NY、東京――空想と現実が交錯する「大岩オスカール 夢みる世界」のメインイメージ

《Gardening (Manhattan)》 2002
Collection of The National Museum of Modern Art, Tokyo
©Oscar Oiwa

1965年、ブラジル移民の二世としてブラジル・サンパウロに生ま育った大岩オスカール。マンガや美術、雑誌に親しむ幼少時代を過ごした大岩は、大学では建築を学ぶ一方で作品制作を開始、1991年には「第21回サンパウロ国際ビエンナーレ」に参加する。その後、東京(1991-2002)、ニューヨーク(2002-)と生活の場を移し、自身を取りまく都市や歴史に向き合い作品を生み出してきた。

本展では、この越境の時代を生きた一人の作家・大岩オスカールのビジョン、その複眼的な作品世界を、サンパウロ時代の初期作品からニューヨークで描かれた最新作までの約70点を通して紹介する。

0428_2_s1.jpg《Pooch》 2004 
Collection of Mr. Alfred Chu
©Oscar Oiwa

ラテンアメリカのマジカル・リアリズムの心性に、西洋絵画のエッセンス、漫画的要素や都市生活者としての視点が交わり、豊かな物語性とユーモア、そして溢れる想像力――世界の姿をさまざまに描き出す大岩オスカールの機知に富んだ数々のパブリックアートやオブジェ、端々しい絵画作品は、どれも一人の都市生活者の視点から世界を自在に読み解く想像力と新鮮な発想に溢れている。大岩の手にかかれば、都市の工場現場に<ノアの方舟>が忽然と現れ、不穏な黒雲がのぼるマンハッタンの上空も≪ガーデニング≫に。空想と現実が交錯する不思議な作品世界には、様々な物語や皮肉、ギミックが散りばめられ、そして、人々の日々の営みを愉しむためのヒントがいっぱい込められている。

常に自身の生活する場からスタートし、自然、社会とのかかわりを問いながら独自の作品世界を確立していく大岩の姿勢、その独創的な想像力は、生活とアートを結びつけるひとつのあり方として、そして、何より同じ時代を生きる私たちの日々の営みに向けて、多くの示唆を与えてくれることだろう。

0428_2_sub2.jpg《Crow's  Nest》 1996
Collection of Contemporary Art Factory
©Oscar Oiwa


「大岩オスカール 夢みる世界」展
会期:4月29日(火・祝)~7月6日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室
開館時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし、5月5日(月・祝)は開館)
東京都江東区三好4-1-1
Tel:03-5777-8600(ハローダイヤル)
※同時開催「屋上庭園」

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