今なお刺激的な60~70年代ファッション・イラスト『GIRLY PHENOMENON 60/70』 [ update:2008.04.11 ]

先進資本主義諸国の高度経済成長により、いわゆる中産階級の幅が拡大し、若年人口が圧倒的に増えた60年代。冷戦ムードが世界に渦巻く中、不穏な状況を打破すべく盛んな運動を繰り広げるも、強大な社会構造に抗いきれず、ドロップ・アウトしていく若者たち。彼らは未来への不安と期待を抱えながら、自分で稼いだお金と時間、そして行き場をなくしたエネルギーを音楽やファッションに注ぎ込み、若者文化を作り上げていった。
そんな時代のカルチャーを表すに適した手法が、イラストレーションだった。
4月の"special"vol.1で「脚フェチ」コラムを書いてくれた、服装史家・長澤均氏の著書『GIRLY PHENOMENON 60/70』には、ティーン誌に掲載された60~70年代のファッション・イラストレーションの数々が凝縮されている。レアなイラストのほか、併載された写真やコラムによって、この時代の文化やイラストレーションの歴史への理解を深めることもできる一冊だ。(なぜティーン誌が面白いのか。それは当時高級モード誌では難しかった、斬新で冒険的なイラストレーションが展開されていたから)
そこに見るハイ・コントラストな形態、サイケデリックなヴィジュアルは、今もなお私たちに刺激とヒントを与えてくれる。それらは、私たちが未来を見つめ、期待を抱き続ける限り、色褪せることはないのかもしれない。









