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マルチアーティスト池田満寿夫が没頭した陶芸の世界 [ update:2008.03.07 ]

マルチアーティスト池田満寿夫が没頭した陶芸の世界のメインイメージ

《バラはバラ》1966年 池田満寿夫
ドライポイント、ルーレット、ビュラン、紙  *禁無断転載

20世紀後半の日本を自由奔放に駆け抜けながら、その溢れる才能を幅広い分野でいかんなく発揮した池田満寿夫(1934~97)が急逝してから、今月で11年。ニューヨーク近代美術館での日本人初の個展(1965年)やベネチア・ビエンナーレ展での国際版画大賞受賞(1966年)など、版画家として早熟の才を発揮し、また、1977年には小説『エーゲ海に捧ぐ』で芥川賞を受賞。翌年にはその映画化に際し自らメガホンを取り、その名を轟かせた。

版画家、画家、挿絵画家、彫刻家、芥川賞作家、エッセイスト、浮世絵研究家、脚本家、映画監督、TVタレント、陶芸作家――さまざまな肩書きを持つ池田満寿夫だが、晩年は陶芸制作に没頭。版画家として高く評価されているものの、残された作品の数では、版画約1,000点に対して陶芸作品は3,000点以上にのぼる。

0307_1_s1.jpg東京のスタジオでモンローのポスターの前に立つ33歳の池田満寿夫 *禁無断転載
(毎日新聞社提供)

陶芸を始めて以降は、版画でも琳派などの日本の古典に触発された作品が制作されたほか、陶芸作品の代表作として〈般若心経〉シリーズが制作され、これらの作品は、池田の陶芸作品の中でも最高傑作と言われている。その独創性と想像力に満ちた、力強い造形表現は今日高く評価されるものだが、生前にそれが正当に評価されることはなかった。本展ではあまり知られていない陶芸作家としての顔に焦点を当て、彼の全貌に迫っていく。

展示は版画、油彩、水彩、コラージュ、版画、彫刻、陶芸、書など、多岐にわたる池田の制作活動の振幅を、新発見や未発表の作品、資料を含めながら紹介。つねに時代の先端を突き進んだ稀有な芸術家の知られざる全貌を
あなた自身の目で捉えてみてください。

「池田満寿夫 知られざる全貌」展
期間:2008年1月26日(土)~3月23日(日)
会場:東京オペラシティアートギャラリー
休館日:月曜日
入場料:一般900円(700円)、大学・高校生 700円(550円)、中学・小学生 500円(400円)
開館時間:11:00~19:00 ※入場は閉館の30分前
(金・土は11:00~20:00)
東京都新宿区西新宿3-20-2
Tel:03-5353-0756

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