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      <title>インスピレーションの源 ～五感を研ぎ澄ます旅 Fly via Vienna～</title>
      <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/</link>
      <description></description>
      <language>ja</language>
      <copyright>Copyright 2007</copyright>
      <lastBuildDate>Wed, 05 Dec 2007 17:45:32 +0900</lastBuildDate>
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         <title>10, 最終章　TOKYOへ―</title>
         <description><![CDATA[                  <p>ついにやって来た、この日。 <br />
今日で、ウィーンを後にします。旅というのは、出発の何日も前から楽しみにしているけれど、実際に始まってしまうとあっという間。大好きになった街であれば、なおのこと去りがたく、とても名残惜しく感じられるものです。でも、「もう十分！」と満足しきってしまうより、その方が旅情をかきたてられるというもの。朝食をいただきながら、今度はいつ来られるかしらと、もう次の旅の計画を頭に思い描いてみたりして。 </p>
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1205_01.jpg" width="460" height="300" /></p>
                  <p>童話の国のようなプラハ、ハプスブルク帝国の築いた優雅なウィーンと、豊かな文化が薫るヨーロッパの二ヵ国を訪れてあらためて感じたのは、いずれも大人のための成熟した楽しみがある街だということ。本物を味わいたいなら、もってこいの場所というわけなのです。 </p>
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1205_02.jpg" width="460" height="242" /></p>
				  <p>余談になりますが、実はプラハからウィーンに来たとき、すぐに感じたのは水の違い。ヨーロッパを旅すると、水が硬いせいですぐに肌がかさついてしまうもので、プラハでは1回シャワーを浴びただけで肌のゴワつきが気になるように。ところが、ウィーンに来てからはそれが全く気にならなくなったのです。その訳は簡単。この街の水道水はアルプスの雪解け水で、19世紀の終わりごろから、フランツ・ヨーゼフ一世の尽力により、清潔な水が安定供給されるようになったのだそうです。水道をひねれば、アルプスの湧き水が流れ出すなんて夢のよう。もちろん、お風呂もこのお水で。どうりで、お肌も調子がいいはず。なんとも贅沢なお話です。そんなわけで、水もばっちり合ったウィーン。午後発の便なので、ゆっくり朝食を食べてから、近くを散歩することに。その前にホテルでチェックアウトを済ませたら、ウィーン市内のミッテ駅でまずエアーのチェックインも済ませることに。この時、重いスーツケースを預けることが可能。その後、空港へ出発するまでの間、手ぶらで市内観光もできるのでとても便利で気持ちも楽々なのです。 </p>
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1205_03.jpg" width="460" height="333" /></p>
				  <p>路面電車でリンクを回るもよし、カフェで最後の一杯をいただくもよし。私は散歩をすることに。この街には、至るところに公園があるので、あてもなく散歩というのも楽しいのです。最後に選んだのは、ヨハン・シュトラウス像やシューベルト像がある市立公園。ミッテ駅のすぐ横です。写真で見たウィーンの木々は、夏の光にきらきらと輝いていましたが、今は秋の気配も感じられます。ちょっと気は早いですが、ここなら雪景色も美しいだろうなと想像。公園で過ごすのが好きだというウィーンの人々は、豊かな自然の変化を愛でながら、季節の移り変わりを肌で感じていくのでしょう。何もせず、ゆっくり公園で過ごすというのも、東京ではなかなかしないこと。ウィーンの人々を見習って、私も東京でお気に入りの公園を見つけて、季節を感じてみようと思います。 </p>
				  
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1205_04.jpg" width="460" height="302" /></p>
				  <p>さて、公園を満喫したら、ちょっと早めにミッテ駅からウィーン空港へ。もちろん、行きと同様CATを使って、移動はあっという間の16分。出発までにはまだまだ時間があるけれど、早く来たのには理由があります。出発前の貴重な時間を、ショッピングやコーヒーに使わなかったのは、それに未練がなかったからではありません。 </p>
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1205_05.jpg" width="460" height="329" /></p>
				  <p>実は、ウィーンの空港はカフェやオーストリアブランドのショップが充実しているのです。もちろん、スウィーツのショップも。特にお買い物は、気になっていたオーストリアブランドのショップが集まっているので、実は市内であちこち回るよりよほど効率が良いのも魅力。デーメルやアルトマン＆キューネの生チョコも見つかる「チョコレート・カンパニー」、オーストリアワインが富かにに揃った「ワイン＆モア」、クリスタルブランドの「スワロフスキー」も。グラスで有名な「リーデル」などの割れやすいものは、すぐに機内持ち込みができるので空港で買うのが絶対に楽。しかも、空港ならではのスペシャルパッケージも用意されているので、お得です。 </p>


	              <p><img src="/_archives/austria/img/1205_06.jpg" width="460" height="351" /></p>













				  <p>その他、ヨーロッパのハイブランドショップも並んでいます。ここのエルメスは、空港内とは思えないほどアイテムが充実。やはり、市内で買い物をセーブしておいて良かった！　しかも、ここは空港。手荷物が少しぐらい重くなっても心配いりません。空港といえば、出発までの待ち時間が長いから憂鬱という人もいるかもしれませんが、ウィーン空港は別。やはりここへは、“少し早めに”が、おすすめです。 </p>




 <p><img src="/_archives/austria/img/1205_07.jpg" width="460" height="305" /></p>


				  
				  
				  
	
				  <p>成田まで直行便で帰れる気楽さも魅力。すっかり満足して時計を見ると、搭乗の時刻は間もなく。出国の手続きをすませ、ゲートまで行くと、オーストリア航空の日本人スタッフが親切に案内してくれます。やはり、個人旅行では日本語の話せる人に会うとどこかほっとするというのが正直なところですよね。 </p>
				  
				  
				  
				  
				   <p><img src="/_archives/austria/img/1205_08.jpg" width="460" height="235" /></p>
				  
				  
				  
			

<p>機内に足を踏み入れると、いよいよこの旅も最終章に突入。なんだか寂しくなってくるけど、日本で待っている愛犬・桃太郎に一刻も早く会いたいし……。そんな複雑な想いをかかえながらも、往路同様、オーストリア航空でのフライトを堪能。ウィーンが誇るコーヒー（豆のブランドはユリウス・マインルだそう。お土産にも最適！）もしっかりいただき、日本到着のその瞬間まで旅の余韻に浸ったのでした。 </p>
				  
				  
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1205_09.jpg" width="460" height="288" /></p>
				  
				  <p>最後の最後まで、安心＆快適で大満足だった今回の“Fly  via Vienna”の旅。 <br />
絶対にまた行きます！　 </p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/12/10_tokyo_1.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">帰国編</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 05 Dec 2007 17:45:32 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>9, 豊かなアートを堪能</title>
         <description><![CDATA[                 <p>ウィーンといえば“音楽の都”。でも、音楽だけでなく、さまざまな文化が花開いた街でもあることはご存知の通り。ここにも、文化や芸術を愛し、保護してきたハプスブルク家の豊かな精神が大きく影響しています。ハプルブルク家が統治した約800年の間には、様々なアートが収集され、長い時を経て今なお輝きを放ち続けるそれらの至宝たちとは、市内に点在する美術館で対面することができます。例えば、シェーンブルン、ベルヴェデーレ、ホーフブルクの各宮殿。それぞれ美術館としても素晴らしい役割を果たしています。これまで教科書の上で観てきたような人類遺産級のアートを実際にこの目で鑑賞できるだけでも有り難いのに、歴史的な建物の内部を見学できるという光栄にも預かることができるのですから、ウィーンに来たら美術館めぐりをしない手はありません。</p>
				  
				  
			<p><img src="/_archives/austria/img/1128_01.jpg" width="460" height="303" /></p>
				   <p>アルベルティーナも、ホーフブルク王宮の一角にある宮殿美術家のひとつ。<br />
				     レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラフェエロ、ミケランジェロ、ルーベンス、レンブラントなど名だたる画家の作品がさりげなく展示されているのにびっくり。
				   </p>
				   
				   
				    <p><img src="/_archives/austria/img/1128_02.jpg" width="460" height="167" /></p>
				    <p>なかでも、ここのコレクションの目玉のひとつ、デューラーの「うさぎ」は必見。まるで、絵の中からぴょんと跳び出してきそうな、キュートでリアルなうさぎの姿に目が釘付け。特に、息を吹きかけたらふんわりと波打ちそうな、柔らかい毛の質感が見事。思わず手を伸してその温もりに触れたくなるほどの生命力を放っていました。</p>
					
					
					
					<p><img src="/_archives/austria/img/1128_03.jpg" width="460" height="284" /></p>
					<p>映画『バベル』でも再び脚光を浴びた「バベルの塔」他、世界一のブリューゲル・コレクションを誇る美術史美術館（オーストリア航空の半券で入場無料に！）も見逃せません。美術品の収集において、世界で最も豊かで優れているとの評価を持っているそう。ここは、皇帝家が所蔵していた膨大なコレクションの収納庫として、1872年～1891年にかけて建てられたそう。重厚で美しいインテリアを誇るこの建物が、収納庫だったとは気の遠くなるほど贅沢なお話です。</p>
					<p><img src="/_archives/austria/img/1128_04.jpg" width="208" height="260" class="Rphoto"/>2001年、リンク外にはかつてハプスブルグ家の所有する名馬の厩だった建物を再生させて誕生した複合美術施設ミュージアム・クオーター（MQ）も、アート好きなら必ず訪れたい場所。約6万平方メートルの敷地内には、シーレやクリムトを所蔵するレオポルト美術館、ウィーン・ルートヴィッヒ財団近代美術館、クンストハレなどが集まっています。どうやらここは地元の人々の憩いの場のひとつでもあるらしく、オブジェが置かれた中央の広場には、恋人や友人、家族同士でゆったりと語らっている姿や、子供たちが駆け回る姿が見られ、とてもほのぼの。</p>
					
					
					<div class="c-both"></div>
					
					
<p>アートを特別なもの、敷居の高いものと考えず、身近に感じているウィーンの人々の豊かな日常が感じられました。</p>
					
<p><img src="/_archives/austria/img/1128_05.jpg" width="460" height="330" /></p>
<p>いずれも広大な美術館。つい夢中になって何時間も歩き回ったりして疲れてしまうかもしれませんが、心配はいりません。以前もご紹介しましたが、美術館には素敵なカフェが併設されているところも多いのですから。</p>
<p>アルベルティーナには、<a href="http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/7.html">7,ああ誘惑のウィーングルメ</a>に登場したブティックホテルDO＆COと同じ系列のカフェ「DO&amp;COアルベルティーナ」が。スタイリッシュな内装と定評のあるメニューでゆったり。今はもう寒いですが、夏場ならテラス席もおすすめです。</p>



<p>美術史博物館の中央ドームの下には、豪華で気品ある雰囲気の中、コーヒーや軽食、もちろんケーキも楽しめるカフェスペースが。</p>

<p><img src="/_archives/austria/img/1128_06.jpg" width="248" height="370" class="Rphoto"/>ここは美術品が並ぶ部屋に囲まれているので、鑑賞に疲れたら優雅にひと休みをして、またフレッシュな気分でアートに向き合えるのが嬉しい。例え疲れていなくても、この近くにやって来たら、容赦なく鼻をくすぐるコーヒーの芳香に抗うことなど不可能なのですが。<br />
<br />
クリムトの「接吻」がたたずむべルヴェデーレ宮殿をはじめ、すでにこのブログでご紹介したアート・プレイスの他にも、リヒテンシュタイン、応用美術博物館、クンストハウス・ウィーンなど興味深い場所がいっぱいです。行くべきところがありすぎて、旅行での限られた時間が恨めしくなることも（笑）。でも、冷静に。見たいものリストを作り、優先順位を決めれば、効率よく回ることができるはずですから。
</p>

	<div class="c-both"></div>
	
<p>こういった国宝級のアートを所蔵する美術館ばかりが、この街のアートシーンをエキサイティングにしているわけではありません。市内には小さなギャラリーも多く存在しています。<a href="http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/6_1.html">6,ウィーンへ飛んで</a> にも登場したシュピッテルベルク界隈は、歩けばモダンアートや写真のギャラリーにぶつかるエリア。</p>


<p><img src="/_archives/austria/img/1128_07.jpg" width="460" height="316" /></p>

<p>散歩中に気になる作品に出会ったら、ふらりとギャラリーに入りましょう。お気に入りの新進アーティストを発見するのも興奮ものです。
</p>

<p><img src="/_archives/austria/img/1128_08.jpg" width="460" height="291" /></p>
<p>今回、私がシュテファン寺院近くの横道に入った際に見つけたのが、<a href="http://www.suppancontemporary.com/" target="_blank">SUPPAN　CONTEMPORARY<u>（Habsburgergasse 5）</u></a>という現代アートのギャラリー。30年ほど前にSUPPAN夫妻が開いたギャラリーで、かつては古典も扱っていたそうですが、ここ8年ほどは現代アートを中心に紹介しているのだとか。才能を感じた若いアーティストたちに発表の場を提供し、活躍を応援しているのだと、オーナーのSUPPAN夫人がとても親切に教えてくれました。立ち寄った日には、スロベニアの若手写真家EVA PETRICのセルフポートレートを展示中。今回の作品は、アーティストが準備から撮影、仕上げまで、ほとんど全てを一人でこなした渾身のものだそう。まっすぐとした被写体（フォトグラファー）の瞳とユニークなアングルに、若々しいパワーが感じられました。すでに売約済みのシールが貼られている作品も多かったのもすかさずチェック。アートで食べていくのは大変なことでしょうが、応援者との出会いは、若手アーティストにとって今後を左右する大きな転機になるのでしょうね。</p>
<p>美術館と違って、ギャラリーならば価格次第では気に入った作品を購入することも可能です。でも実は、ここウィーンでは、ハプスブルク家の至宝が入手できるチャンスを提供している場があるとこをご存知ですか？　それは、国営質店のドロテウム。日本でイメージする質屋とは違い、ネオ・バロック様式の美しいオークションハウス。大小あわせて年間約600回ものオークションが行われているというから驚き。誰でも参加できるので、覗いてみるのも面白そう。今回は行かれませんでしたが、次回はぜひにと思っています。</p>


<p><img src="/_archives/austria/img/1128_09.jpg" width="460" height="349" /></p>
<p>でももし、「もっと気楽に」というのであれば、アンティークショップがおすすめ。私が、今回の旅での最も気に入ったおみやげのひとつを見つけたのは、ステファンさんのお店でした（Habsburgergasse 14）。このアンティークショップは、品揃えこそさほど多くはないけれど、小さなウィンドーに小さな小さな動物の置物がずらりと並べてありました。</p>


<p><img src="/_archives/austria/img/1128_10.jpg" width="183" height="233"  class="Lphoto"/>そこで、色違いではありますが我が家の愛犬に似たキュートなパグを発見！　ステファンさんにお願いして、手に乗せてもらうと、高さわずか3センチほどの小さな小さなパグはけっこう重い。なかなかの代物であることを、重みの中に感じ取り、「結構高いかも」と覚悟しながら値段交渉開始。その結果、もともと50ユーロ（8400円程度）でしたが、何度かのやり取りの後、「もうこれ以上は無理です……」というステファンさんの悲しそうな声を合図に、37ユーロ（約6216円）で握手。どちらもご機嫌に商談を成立させたことで、おしゃべりも弾みました。</p>


<div class="c-both"></div>

<p>看板犬ダックスフントの話から、ウィーン国立オペラ座の音楽監督であるマエストロOZAWA（小澤征爾氏）の話まで…。どこへ行ってもアートの話で盛り上がることのできるウィーン。やはり、ここは芸術家たちの魂が宿る豊かな“芸術の都”なのです。
</p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/9.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ウィーン</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 28 Nov 2007 17:04:14 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>8, 私の最高の瞬間たち</title>
         <description><![CDATA[                  <p>私には、とても好きな瞬間というのがいくつかあります。オーケストラが演奏を始めるほんの一秒前、満員の劇場が水を打ったようにシーンとなり、自分の鼓動までもが聞こえてくるあの瞬間。映画が始まる数秒前、映画館が暗転するあの瞬間。そしてもうひとつ。旅に出て、朝起きたときに、ホテルの部屋のカーテンをサーっと開くときのあの瞬間。それらは皆、何かが始まるという興奮と期待がはじける前の幸せな予感に満ちたひと時です。</p>
				  
				  <p>今回のウィーンでも、朝、カーテンを開けるたびごとに、そんな予感を感じてきました。窓から見渡す景色は、グリーンに黄色や赤といった秋色が入り混じりはじめていて、とても美しい。こういった風景が、多くのアーティストにインスピレーションを与えてきたのでしょう。部屋からは、初日に挨拶に立ち寄ったベートーヴェンの銅像が見えます。街のいたるところに、有名な作曲家、作家らの銅像が建ち、ウィーンがいかに西洋芸術史の中で重要な役割を果たしてきたかがわかります。</p>
				  
				  
				  
                  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_01.jpg" width="460" height="310"/></p>
                  <p>今日はいよいよ、オーストリアのみならず、ヨーロッパで栄華を極めたハプスブルク家の宮殿を歩きます。まずはかの有名なシェーンブルン宮殿。ここは、ウィーンの中心であるシュテファン寺院から直線で西に5kmほどのところにあるので、地下鉄で移動。最寄りはシェーンブルン駅。降りると、多くの人が同じ方向に向かうので、すぐにわかります。ここは歴代君主の離宮。マリア・テレジアもマリー・アントワネットもここで過ごし、オランジェリーホールではモーツァルトも指揮しています。神童と呼ばれた彼が6歳のとき、マリー・アントワネットにプロポーズしたという微笑ましい逸話が生まれたのもここ。そして、あのウィーン会議も行われました。宮殿の前に立つだけで、数々の歴史が刻まれた場所という事実にちょっと興奮してきます。 </p>
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_02.jpg" width="460" height="298" /></p>
				  <p>宮殿内では、世界的に人気のある悲劇の皇妃エリザベート（シシィ）の部屋が公開されていて、ダイエットにいそしんだ彼女の運動器具や、ドレスなどが展示されているので興味深く、同性としてはなんだか親しみを感じます。</p>
				  <p> 宮殿の後方には、よく手入れの行き届いた、天国のような庭園があり、ネプチューンの噴水、そして小高い丘にはグロリエッテ展望台が。この展望台（今は絶景カフェに）まで、息を切らしながらも登ってみると、眼下にはシェーンブルン宮殿の向こう側にウィーン市が広がっています。ここから見下ろす市内の風景は最高！　その様子はまるで、美しい女神の前に街が跪いているようです。歴代の君主も、ここから満足気に自らの民の住む街を眺めていたことでしょう。</p>
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_03.jpg" width="460" height="331" /></p>
				  <p>1996年に世界遺産に登録されたこの宮殿は、建物の内部を見学しなければ入場は無料。美しい風景が広がっている庭園は散策するだけでも癒されるので、ウィーンの人々が羨ましい。市内には公園が沢山あるけれど、フランスのベルサイユ宮殿と並び称される宮殿の庭園は、やはり特別な気分にさせてくれますね。</p>
				  
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_04.jpg" width="460" height="304" /></p>
				  <p>さて、次に訪れたのは“美しい眺め”という名を持つベルヴェデーレ宮殿。ゆるやかに傾斜した庭園の両側には、上宮と下宮が建てられていて、そのいずれもが美術館。</p>
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_05.jpg" width="221" height="305"  class="Rphoto"/>残念ながら、庭園はお手入れ中でネットなどがかけられていたけれど、ここに来た目的は美術館（特に上宮の）を見るためだったので、めげずに上宮へ入ります。そして、ゆっくりと目的の絵の前へと―。それは、グスタフ・クリムトの官能美溢れる作品群の中でも特に人気の高い「接吻」。男性に抱きすくめられ、愛情いっぱいの接吻を受ける女性の顔はうっとりとしていて恍惚状態。ここから発せられる愛のオーラに、なんだか心がポカポカしてくるよう。ゴールドを使った色使い、立体的なテクスチャーといい、これはまさに絵画の宝石。後で聞いた話では、「接吻」はかなり頻繁に海外に貸し出されるそうなので、不在のことも多いとか。生で見られたのは、幸運とのことでした！　
</p>


				<div class="c-both"></div>
				  
				  <p>何時間でも佇んでいたくなるほどの幸福感を与えてくれる「接吻」ですが、実はこの夜、オペラ鑑賞の予定があったので、そうもしていられず、一旦ホテルに帰ることに。いくらなんでも、ジーンズでオペラに行く気にはなれませんので。</p>

<p>本場ウィーンのオペラ座といえども、実はドレスコードはないそう。でも、素晴らしい芸術をみせてくれる人々への敬意、その特別な夜を最大限に楽しみたいという想いも込めて、やはりドレスアップはしたいもの。だって、そのほうが絶対に気分が盛り上がるはずなのですから。ホテルへ戻り、ロビーを歩いていると、クラシック音楽が流れています。日本も含め、クラシックを流しているホテルは多いけれど、これほどまでにこの音楽が似合う場所はないなと思いつつ、部屋へ。</p>
				  
				  
				  
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_06.jpg" width="460" height="367" /></p>
				  <p>そして、6：30PM。憧れの国立オペラ座へ。シーズン中、毎日演目が変わるという、恐ろしいほどパワフルな劇場。ウィーン市内外にある倉庫から、毎日ように舞台で必要な大道具や小道具が入り代わり立ち代わり運び込まれているのだそう。</p>
				  
				  <p>この日の演目は、<br/>
ジュゼッペ・ヴェルディの「オテロ」<br/>
指揮：A.フィッシュ、演出：C.ミーリッツ<br/>
出演：J.ボータ、F.シュトルックマン</p>


<p>エントランス、そしてその天井には、夢の世界へと人々を誘うかのように美しい装飾が施されていて、足を踏み入れた瞬間から、別世界へとやってきたことを体感できます。時間がある方には、開演までの時間をゆっくりこの空間で楽しめるよう、早めにいらっしゃることをおすすめします。もちろん、ワインやコーヒーを飲みながら、この素晴らしいインテリア（ここで指揮をしていたマーラーの胸像なども）を優雅に鑑賞できますが、夢の世界には少しでも長く浸っていたいものですからね。</p>
				  
				  
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1121_07.jpg" width="460" height="314" /></p>
				  
				  <p>いよいよ開演前のチャイムが鳴り、私が大好きな最高の瞬間のひとつ、ゾクゾクするほどの静寂がやって来てオペラがついにスタート。「オテロ」は、ご存知のように、文豪ウィリアム・シェイクスピアの名作が基になっています。キプロスの総督でムーア人のオテロが、妻の浮気をある人物から耳打ちされますが、これは陰謀。事実無根の浮気話ですが、一度芽生えた猜疑心により、平常心を失ったオテロが、自らの嫉妬心に負け妻を殺し、しまいには自滅してしまうという悲劇。生きる楽器と化したオペラ歌手たちが、感情をほとばしらせながら歌う名曲の数々に感無量でした。</p>

<p>実は、前日にはセルゲイ・プロコフィエフのバレエで、やはりシェイクスピアの悲劇「ロメオとジュリエット」も観劇していた私。現在、某携帯電話会社のCMで使われている音楽を含む名曲目白押しのこの演目。ジュリエットを演じるバレリーナの儚げな優美さといったら！自分でも驚いたのですが、その幻想的な美しさと音楽の素晴らしさに、何度も本気で涙を流しました。しかも、ホロリとではなく、かなりボロボロと。本当に夢のようなひと時でした。と、このように、毎日違う演目を披露するウィーン国立オペラ座なら、短いステイでも違ったプログラムをいくつも楽しむことができます。ああ、こんな贅沢いいのかしら。いえ、きっとウィーンだから許される贅沢に違いありません。</p>
				  
				  
				  
				  <p>この日の夜はオペラ終了後、知人が紹介してくれたウィーン在住のイギリス人、エリーと会うことになっていました。オペラ座に出かける前、彼女の携帯に連絡すると、「夜の12時頃から始まるパーティに行くんだけど、一緒に来る？」 連日、朝早くから歩き回っていたせいもあり、少々体力的にキツかったので夜遊びは心配だったけれど、彼女と会えるチャンスはこの日だけ。そこで、思い切って出かけることに。アートスクールに通いながら、自らカフェ「elliefant」を経営しているエリーは、今やっているビデオインスタレーション・プログラムのパートナー、マリオとともに終演後のオペラ座に登場。パーティ会場はオペラ座のすぐそば。パーティは学校の新学期が始まるにあたって、学生たちが主催したものなのだそう。</p>
				  <p>「学校でこの騒ぎ？」と思うほど、はじけているのは創造性と個性溢れる若者たちの集まりだからでしょうか。10歳以上も下の若者たちに囲まれて、どぎまぎしながらも、この際なのでウィーンでの生活、将来の夢などについておしゃべりしていました。マリオは日本のアートに興味があるそうで、「TAKASHI　MURAKAMI（村上隆）はクール！」とか、「日本のMANGAはおもしろい」とビール片手に会話が弾みます。そうこうするうち、ソーセージでも食べに行こうという話になり、夜中の2時頃だというのにソーセージスタンドへ。焼いたばかりのあつあつケーゼヴルスト（チーズソーセージ）をごちそうしてもらいました。年下なのに、なぜかおごってくれると言ってきかない素敵な子たち！　寒いけれど、おしゃべりもソーセージも、最高。こんな風に、初めて会った人たちと親しく過ごす時間は、私にとっては最高の瞬間の連なりです。</p>
				  <p>深夜、こんな風にふらふら歩くなんてヨーロッパでは考えられないけれど、ここは安全。「ヨーロッパの中でも最も安全な街のひとつだから、凶悪事件はまれなの。めったにないけど、何か事件が起これば、大ニュースになっちゃうほどよ」とエリー。なるほど、だから真夜中でも一人で歩いている人たちが多いのね。　「そろそろ帰ろうか…」という話になったときは、すでに午前3時が過ぎていました。オペラ座まで３人一緒に歩いていくと、その前には、深夜バス乗り場があって、人がいっぱい並んでいます。こんなに夜遊びしている人がいたのね……。こんなウィーンは想像していなかった。優雅なウィーンと素顔のウィーン、両方を見て、最高の瞬間を体験できて、とても興味深い夜でした。ありがとう、エリー、マリオ。
</p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/8_1.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ウィーン</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 21 Nov 2007 16:28:20 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>7, ああ誘惑のウィーングルメ。カフェにトルテに、ターフェルシュピッツ！</title>
         <description><![CDATA[ <p>小さい街というのは、数日で飽きてしまうことも多いけれど、ウィーンという場所はいつまでいても飽きないところ。音楽、美術、食、建築……さまざまな興味の対象が、ぎゅっと凝縮されているから。なかでも、華やかなりしカフェ文化・スイーツ文化は見逃せません。 </p>
                  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_01.jpg" width="460" height="310" />
                    </p>
                  <p>目抜き通りを歩いていても、オープンテラスの粋なお店、色とりどりの可愛らしいケーキやチョコレートが並ぶウィンドーが、私の行く手を阻む……。もう目につくお店に、いちいち立ち寄りたくなってしまうのです。 </p>
                  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_02.jpg" width="198" height="232" class="Lphoto"/>賑やかなケルントナー通りには、ハイナーやゲルストナーなど、王室御用達菓子店が集まっていますが、私が一目惚れしたのが街のシンボル、シュテファン寺院近くのチョコレートショップ、アルトマン＆キューネ。引き出し型や本型など、カラフルな柄がプリントされた小箱に、小さな一粒チョコレートがいくつも詰め込まれた宝箱のような商品で有名。店内にはマジパンで作られた動物なども飾られているので、まるで人形の国を訪れたよう。あまりにも、非現実的で愛らしいお菓子に囲まれてなんだか夢心地でした。 </p>
				  
				  
				  <div class="c-both"></div>
				  
                  <p>老舗カフェとして有名、かのザッハトルテがいただけるホテルザッハはオペラ座のすぐ裏。カフェは観光客や地元の人々でいつも大忙し。私が出かけたときは、ちょうどおやつの時間の午後3時ごろ。入店するのに列ができるほど賑わっていました。ウィーンのカフェ文化の洗練を受けようと、ザッハトルテと泡立てミルクののったコーヒー“メランジェ”をオーダー。ゆっくりと店内を観察していると、片時も手を休めずウェイターたちがくるくると良く動きまわっています。若い男性が多いスタッフ、よく見るとけっこうな美形ばかり。しかも働き者というわけですが、世界に名を馳せる有名店だけに採用基準が高いのかも……。 </p>
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_03.jpg" /></p>
				  
                  <p>
                   ザッハトルテではこちらも有名、やはり老舗のデメルは新王宮近く。 </p>
 <p><img src="/_archives/austria/img/1114_04_01.jpg" /></p>
 <p>ここでは、まずショーケースの中から好きなスイーツを選び、番号札をもらったらテラスか1、2階の店内席に座ります。</p>
 <p><img src="/_archives/austria/img/1114_04_02.jpg"/></p>
<p>店員がドリンクの注文をとりにきたら、その際、札を渡すというちょっと変わったシステム。どれも食べたくなるけれど、やはり定番のザッハトルテ（円形の小さい方）とアンナトルテをオーダー。アンナトルテは丈夫のオブジェ風デコレーションが魅力的。へーゼルナッツ味のチョコレートで覆われているので、かなり食べ応えがありました。 </p> 

<p><img src="/_archives/austria/img/1114_05.jpg" /></p>
                  <p>こういったカフェでは、軽食も用意されているので、ランチをカフェでというのもおすすめ。軽くサラダやスープ、オードブル系のもので昼食をすませ、食後にしっかりスイーツはいかがでしょう。なんだか、デザートがメインのようになってしまいますが、女性だったら望むところではないでしょうか。 </p>
                  <p>これほどまでに、ウィーンがスイーツで賑わっているのも、ハプスブルグ家のおかげとか。甘党だった王家の人々を喜ばせるため、菓子職人たちが腕をふるったと聞きます。今も、パティシエたちはその伝統に恥じまいと、その誇りを守るべく腕を磨いているのだとか。となれば、もちろんスイーツだけでなく、食事の質も高いのがこの国。食事がより充実したカフェも点在しているし、独特の雰囲気を持った個性的なカフェが市内には点在しているので、好みや気分に合わせて選べるのが嬉しい！　 </p>
				  
                  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_06.jpg" class="Rphoto"/>
                   私のお勧めは、パルメンハウスとカフェ・ハヴェルカ、そして右の写真のシュテファン寺院の正面にあり、絶好の角度から眺められるDO&amp;COホテルのバー・オニキス（昼はカフェ）。 </p>
				   
				   
				   <div class="c-both"></div>
				   
				   <p>パルメンハウスは、新王宮の横にあるブルク公園内にあります。もとは1901年に作られた皇帝の植物園。それを利用しただけあって、内部は今も植物が見事に茂っています。</p>
				   
				   <p><img src="/_archives/austria/img/1114_07.jpg" /></p>
				   
                  <p>ここは、植物のエネルギーを胸いっぱいに吸い込める憩いの場。お天気の良い日は、美しい日差しがキラキラと差し込んでくるので心地よい。 食事も美味しく、ここで過すひとときは最高でした。 </p>
                  <p>一方、繁華街にあるハヴェルカは、日中でも、もう夜？と思ってしまうほど暗い店内。カフカを筆頭に、芸術家たちが愛したカフェとして有名です。歴史を刻んできた味のあるお店は、想像力をかきたてられるインテリアが魅力的。古く色あせたポスターやちょっとくたびれた家具など、初めての私でもすぐに愛着を感じてしまう雰囲気。すっかり落ち着いてしまって長居することに。きっと多くのアーティストたちが、ここの店で長い時間を過し、作品の構想を練ったのでしょう。 </p>
                  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_08.jpg" width="460" height="284" /></p>
				  
				  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_09.jpg" class="Rphoto"/>私が立ち寄った日は、オーナーのハヴェルカおじいさんが入り口近くで静かに座り、「どうぞお座りください」と招き入れてくれました。「どこから来たんですか？」　「日本からです。噂には聞いていたけれど、素敵なお店ですね……」などとお話をすることしばし。優しいハヴェルカさんと出会ったことで、よけいにここから去りがたくなってしまいました。もう二度と会うこともないかもしれない人々。でもそんな人々と言葉を交わす一瞬一瞬も、旅がくれる宝物なのだと実感。 </p>
                 
				 <div class="c-both"></div>
				 
				 <p>こんな風に、お気に入りのお店を見つけたら、滞在中頻繁に通うのもいいし、いろいろなカフェめぐりをしても楽しい。どんな楽しみ方もできそうです。 </p>
				 
				 <p><img src="/_archives/austria/img/1114_10.jpg"/></p>
                 
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_11.jpg" class="Lphoto"/>食事の質も高いと先ほど言いましたので、お食事についてもお話を。ウィーンといえば、シュニッツェルと思っていた私。確かに有名なのですが、当然ながらその他にももっといろいろ種類はあります。地元の人に紹介された市立公園近くのGmoaKella（1858年オープンとか）では、ウィーンの伝統料理がいろいろ楽しめるので、日本でも食べられるシュニッツェルはぐっと我慢。皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が、何と毎日食べるほど好きだったというターフェルシュピッツをオーダーしてみました。茹で上げたとろとろの牛肉に野菜、西洋わさびと一緒に。ボリュームがあるのに、あっさりした味。しかもわさびの程よい辛味が肉の甘みと絶妙に混ざり合って、食がすすみます。柔らかくて、噛むほどに旨味が口いっぱいに広がるおいしさ。皇帝のお気に入りだったのも頷けます。ラムのコトレットや牛肉の煮込みグーラッシュも舌の肥えたウィーンの市民を満足させてきた伝統を感じます。 </p>
                 
				 
				 <div class="c-both"></div>
				 
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_12.jpg" class="Rphoto"/>レストランではもちろん、デザートも無視できません。しっかり食べたのに、ずっしりとしたアップルパイ、アップルシュトルーデルもちゃんと完食。ダイエットのことを考えるなど、ウィーンでは無粋なことと割り切るしかありませんね。</p>
				  
				  <div class="c-both"></div>
				  
				  <p>もちろん、食事にはワインも添えて。オーストリアワインは美味しいと有名だけれど、この日はちょっと珍しい飲み物に出会いました。その名もシュトルム。これは、ぶどうの収穫時期である9月、収穫直後に出回る飲み物で、醗酵しきっていないワインの一歩手前の状態のもの。</p>
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_13.jpg" class="Lphoto"/>ジュースとワインの間の状態なので、口当たりもよくゴクゴクと飲めてしまうのですが、まだ醗酵途中なので、体に入った後でお腹にいたずらをするそう。多く飲みすぎると酔いが回って頭がクラクラしたり、お腹が痛くなったり…。だから、嵐という意味のシュトルムと名づけられているとか。日本人にとっての桜のようなもので、毎年、出回る時期が変わるそう。人々はこれを待ち望み、これによって季節の移り変わりを感じるのだそうです。毎日味が変化するうえ、栓をして運んだりすると爆発（破裂？）するので、輸出ができない。一年に一度のちょうどよいタイミングで出会えたのはラッキー。 </p>
                   
				   
				   <div class="c-both"></div>
			      <p>もし、9月に旅行する機会に恵まれたなら、“嵐”のこともお忘れなく！ </p>
                  
				  <p><img src="/_archives/austria/img/1114_14.jpg" class="Rphoto"/>
                   シュトルムは、レストランだけでなく、市場でもボトルが並んでいるのをみかけました。市場といえば、有名なのはナッシュマルクト。ここに来ると、ウィーンの胃袋を支えるありとあらゆる新鮮な食材が並んでいるので、時間があれば覗いてみることをおすすめします。きっと、オーストリアの美味しさの秘密に出会えるはずですよ。 </p>

<div class="c-both"></div>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/7.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ウィーン</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 14 Nov 2007 19:59:58 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>6, ウィーンへ飛んで</title>
         <description><![CDATA[<p>いよいよ今日は、ウィーンへ移動。プラハも素敵な街だったけれど、朝からすでに気持ちはウィーンに飛んでいます。プラハからウィーン空港までは、40分ほどの短いフライト。オーストリア航空なら、日に4便も運行しているので、好きな時間を選べて便利。個人旅行には最適です。<br />
今回は、午前中の便をチョイス。11時40分に出発し、昼過ぎにはもう着いてしまうのですから、ヨーロッパの旅は快適の極み。飛行機に乗るとすぐに、窓からヴァルタヴァ川のうねりに沿って美しく広がるプラハが見えます。今更ながら、ちょっと寂しくなったりして。今度はいつ来られるかしら、と。とはいえ旅人というのは身勝手なもの。数分後には、ウィーンでは「あれを観たい」「これを食べたい」と期待が胸に広がっていきます。ガイドブックを手にとって、ゆっくりとその期待に身を任せたのでした。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_01.jpg" /></p>
<p>そうこうするうち到着したのが、3日前に乗り継ぎをしたウィーン空港。ここから市内までの移動には、CAT（City Airport Train）を使うことに。海外に来ると不案内なせいもあって、つい「空港から市内まではタクシーで」と思ってしまうけれど、ウィーンでは便利で早いこの直通列車が断然おすすめ。空港とウィーンの中心部であるミッテ駅までを、何と16分で繋ぐという驚きの速さ。チケット（9ユーロ）は空港内の券売機で簡単に買え、駅は空港のすぐ下。エレベーターで階を移動すれば、そこはもうプラットフォーム。初めてなのに迷うことも、手間取ることも一切なく、やってきたCATに無事乗り込みました。楽で、便利で、清潔で、その上ゆったり広々していてとても静か。しかも、この列車にも犬が客席に同席。やはりウィーンも、ヨーロッパの他の都市と同様に、犬に優しい街のようで、なんだか嬉しくなりました。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_02.jpg" /></p>
<p>田園風景が次第に賑やかになってくる車窓の風景を飽きもせずに見ていると、すぐにミッテ駅到着を知らせるアナウンスが。わかっていたとはいえ「もう？」という感じ。結局、遅いランチにまだまだ間に合うという時間に、市内に着いてしまったのでした。</p>
<div class="ttl aublog_ttl">この街に一目惚れ</div>
<p>ホテルに着いて、荷解きをするとすぐに出かける支度を。少しぐらいは休もうかとも思いましたが、窓から街並みを見ているといてもたってもいられなくなるもの。とにかくウィーンの空気を吸ってみたいと、あてもないのに飛び出しました。ランドマークが無数に存在するウィーンですが、とりあえず歩けそうな距離に位地するオペラ座まで行ってみることに。ホテルを出て、旧市街地を環状にぐるりと囲む道路、リンクにぶつかったら、ずんずんオペラ座方向へ進むのみです。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_03.jpg"  /></p>
<p>すると、不思議な感覚にとらわれました。生まれて初めての場所を歩いているというのに、不安も違和感も全くなし。むしろ、確信めいた気持ちを抱えながら、目的地へと向かっていけるのです。これはもちろん、市内をぐるりと回る路面電車が目安となってくれているせいもあるでしょうし、さんざんガイドブックを見ていたせいもあるでしょう。でも、旅人が降り立ってすぐに馴染める、その街の位置関係を感覚的につかめるというのは、なかなか体験できないもの。なんだかウィーンって旅人に優しい！　そう実感したのと同時に、「この街、大好き」という恋心のようなものも芽生えていることにも気がつきました。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_04.jpg" class="Lphoto"  />まだ観光など全くしていないというのに。まさに、これが一目惚れというものなのでしょう。<br /><br />インペリアル・トルテでも有名なインペリアル・ホテルの前を通り、トルテに気をとられながらも、まずは行き着いたオペラ座。観光客も多く、人が大勢行き交っていますが、街特有の“雑踏”や“喧騒”があまり感じられません。車の量も、東京に比べればかわいいもの。それなのに道幅が広い。建物と建物の間の空間も贅沢に取られているせいか、全体的に街は広々としています。小さい街だといわれるけれど、狭苦しい感じは一切なし。そんな見事な都市計画のせいもあるのでしょうか。ゆったりとしていて緑も多いウィーンの街並みは、プラハより洗練されているという印象です。</p>
<div class="c-both"></div>
<p>その街をとりあえずぐるりと一回りしたくて、今度は路面電車でリンクを回ってみることに。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_05.jpg"  /></p>
<p>オペラ座を起点に、美術史博物館や王宮の横を通り、市庁舎公園、ウィーン大学、ドナウ運河にぶつかったら、しばらくそれに沿って走り、市立公園へ。するともうすぐ、再びオペラ座が見えてきます。これで、即席観光のできあがり。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_06.jpg" class="Rphoto"  />明日は主要な観光地を周るつもりなので、良い予習ができました。路面電車には右回りと左回りがあるそうなので、両方乗ってみると違った風景に出会えるに違いありません。<br />
<br />
リンクを一周したら、二周目は気になるところで降りてみることに。するとオペラ座を行過ぎてすぐ、気になる巨大建造物が左手に。これが、ハプスブルグ家の厩だったという建物を改築した複合美術施設MQ。実はこの裏手に気になっている地区があるので、ここで下車。MQの敷地内を通り抜け、行き着いたのが目的のシュピッテルベルク地区。こじんまりとしたムードのある石畳の小路に、ギャラリーやレストラン、気になる雑貨店などが並んでいます。</p>
<div class="c-both"></div>
<p>夏から秋に変わる過しやすいこの時期に、オープンテラスでお茶でも飲んだら気持ちが良さそう！　いや、飲むならワインかな……。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_07.jpg"  /></p>
<p>この辺りは、ところどころに面白いギャラリーやお店が点在しているので、ぶらぶらと、あてもなしに歩いてみても楽しそう。安全なウィーンでは、路地裏に迷い込むのも大歓迎。シュピッテルベルグ界隈なら、絶対に面白いものが見つかるはず。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1107_08.jpg"  /></p>
<p>かく言う私が遭遇したのは、道にたたずむ体重計。「なんで？　どうして？」。訳がわからないながらも、とりあえず乗ってみたくなるのが好奇心。お金を入れると動くとか、動かないとか。でも、こういう不思議に出会えるのだから、ほんとうに異文化というのは面白いものです。<br /><br />さらに、こんなカフェも発見。お店で使っているインテリア（家具や照明を含む）は全て商品で売り物だというダス・メーベル。椅子もテーブルもひとつひとつスタイルの違うものが置かれているので、座ってみて気に入ったら買うこともできるという体験型インテリアショップでもあるというわけです。それだけに、とてもスタイリッシュな空間。ギャラリーが多く、ちょっとアバンギャルドな香りも漂うこの界隈に良く似合っています。<br />
<br />
明日からは、有名な老舗カフェも巡る予定なので、伝統とモダンの両方をじっくり見て、感じたいと思います。</p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/6_1.html</link>
         <guid>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/11/6_1.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">ウィーン</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 07 Nov 2007 00:00:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>5, チェコでアート三昧！</title>
         <description><![CDATA[<p>プラハで迎える2回目の朝。時計を見ると7：00AM。今日は昨日よりさらに早く目が覚めてしまった！　こういうときは散歩に限る、と朝食前に旧市街広場までぶらぶら歩いてみることに。<br />
<br />
今日のプラハはちょっと曇り気味で、空はねずみ色。空気はかなりひんやりとしています。ゴミトラックや石畳を修復する職人、通勤途中の男女、犬の散歩をするおじさまが行き交う路地を抜け、旧市街広場に着くと、そこは驚くほど静かで広々。さすがに観光にはまだ早いせいか、地元の人が足早に通り過ぎるだけ。
すまし顔のプラハも、朝だけは素顔のプラハに戻るよう。観光客で夜遅くまで賑わう夢のような街が、ちょっと身近に感じられます。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_02.jpg" /></p>
<p>まずは、美しい街並みで有名なパジージュスカー（パリ通り）へ。ここは、中世の頃からユダヤ人街だったところで、19世紀末にはゲットーを取り壊し、新しい大通りを建設した場所。つまり、プラハでは比較的新しい建物が並んでいるのです。その名からもわかるように、パリを参考にした通りだそうで、ここはまるでシャンゼリゼ。両側には、ディオール、エルメス、カルティエなど高級ブティックが入ったアール・ヌーヴォー建築が立ち並んでいます。植物や昆虫をモチーフにしたレリーフや門扉は妖艶に美しさを主張。天使や女性のレリーフが、通行人を見下ろしています。プラハというのは、アール・ヌーヴォー建築が多いせいか、街中を歩いていて、ふと視線を感じ辺りを見回すと、建築からいろいろな顔がこちらを見ている…ということも多いのですが、この通りは特に凄い。<br />
視線、感じます。
</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_03.jpg" /></p>
<p>プラハで最も有名なアール・ヌーヴォー建築といえば、1911年に完成したオベツニー・ドゥーム（市民会館）。美しい街並を誇るプラハにおいても、その“美貌”は際立っています。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_04.jpg" class="Rphoto" />ここは、コンサートホールやカフェなどがある文化ホールで、チェコのアーティスト、アルフォンス・ムハ（ミュシャ）も装飾を施したことで有名。ムハが手掛けた部屋もあるそうだけれど、内部は見学ツアーに参加したり、コンサートに行くなどしないと見られないとか。残念！　でも、エントランスの装飾だけでも見る価値あり。せっかくなので、1Fのお洒落なカフェで一休み。どっぷりと20世紀初頭のブルジョワ世界に浸ってみました。本当にため息が出るほどゴージャスです！！
<br />
<br />
ところで、ムハといえばチェコが誇るアーティスト。チェコアートと言われてぴんと来ない人でも、絶対知っているのが彼の作品。花や草、果物などに囲まれて、うっとりとした表情を見せる官能的な美女の画は、私のお気に入りでもあります。</p>
<p>ミュシャというフランス語読みの呼び名が広がっているのは、パリで活躍したため。女優サラ・ベルナールのポスター制作で有名になり、グラフィックアーティスト、デザイナーとして国際的に大活躍しましたが、故郷のためにも尽力。<br />
<br />
新貨幣や切手などのデザインも手がけていたのだとか。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_05.jpg" /></p>
<p>今も大人気の彼は、当然ながらチェコの誇り。街を歩けば彼のポスターに出会いますし、プラハ城内の聖ヴィート大聖堂のステンドグラスにも彼の作品が（左側、入って3番目）。そんなことからも、彼がチェコの人々にとってどれほどの存在かわかります。プラハに来たら絶対に立ち寄りたかったムハ美術館では、家族が提供した貴重なコレクション（何と写真作品も！）、偉大な功績がわかる映像作品も見られ、大満足でした。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_06.jpg" /></p>
<p>チェコアートといえば、ムハしか意識したことはなかったけれど、実は、馴染みのあるものがいっぱい。チェコアニメもそのひとつ。その代表格が日本でも映画が公開されたキュートなクルテク（正体はいったい何？）。ぬいぐるみ、Tシャツなどが多くのお店に飾られていました。はっきりいって、プラハはクルテクだらけ。いえクルテクだけではありません。アニメ文化のせいなのか、街にはチェコ独特の素朴なアニメーション・キャラクターを髣髴させる可愛らしいグッズがいっぱい。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_07.jpg" /></p>
<p>人形劇文化もあいまっているのでしょうか、パペットやおもちゃなどのお店が多いのも目に楽しい。プラハがおとぎの国のような印象を受ける理由のひとつは、笑顔で旅人を迎えてくれるキュートな住人たちのおかげなのかもしれません。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_08.jpg" /></p>
<p>この他にも、社会主義の名残を感じさせるプロパガンダ・アートなどチェコのアート界には興味深いものが沢山ありますが、私に言わせればアンティークショップを回るのも、一種のアート探索。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_09.jpg" /></p>
<p>ガラクタだってもちろんありますが、過去からの貴重で素敵なメッセージを伝える古物の数々もあるものです。たまたま見つけたショップをぶらりと覗いてみるというのが気分。それは、ショップとも、アンティークなグッズとも、「出会い」を大切にしたいから。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_10.jpg" /></p>
<p>今回の旅では、プラハ城近くのマラーストラナ地区でウ・ズラテ・シーチというお店を見つけました。優しい店主ジェトゥカ・カラソヴァさんと話をしながら、昔の書籍やポスター、おもちゃなどを見せてもらうことに。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_11.jpg" class="Rphoto" />
カラソヴァさんによると、「この建物は14世紀に建てられたの」とのこと。さらりと言っているけれど、それって驚くほど凄いことですよね……。<br />
<br />
自分にだけ話しかけてくれたり、響いてきてくれるアンティークグッズを見つけるのは楽しいもの。ひとつとして同じものがないわけですから、じっくりと商品を見つめて、一期一会を探してみる。そうすると、あっという間に時間が過ぎていきます。ああ、どれほど過しても飽きることがない宝箱のようなお店。ここでは、チェコアニメ風のはがきを購入。ひとつは実際に誰かが誰かに送ったもので、優雅な筆跡でメッセージが書かれていました。もちろん、読めませんけれど。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_12.jpg" /></p>
<p>こんなお店があるかと思えば、最近台頭してきているのが、自然派ショップ。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_13.jpg" class="Lphoto" />チェコで育った自然素材を使って、石鹸やバスソルト、アロマオイル、食品なども手作りして販売しているのが、旧市街広場近くにあるウンゲルト内のBOTANICUS。店内に足を踏み入れる前から優しい植物や花の香りが漂ってきます。<br />
<br />
吸い込まれるようにお店に入ったら、もうそれだけで体も心も休まっていくよう。家族や友人へのお土産に、チェコの香りをと石鹸やソルトを購入。そして、自分のためには、歩きつかれた足を休めるために、アロマグッズを買って帰ろう！
<br />
明日のウィーンへの移動のためにも、しっかり疲れを癒しておかないと。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_14.jpg" /></p>
<p>いろいろな所を歩いて回ったプラハだけれど、今回の旅で感じたのは、犬に優しい街なのだということ。朝はもちろん、昼も夜も犬を見かけることがやたらと多く、地下鉄や路面電車にも乗り込んできます。犬好きの私としては、大歓迎ですが。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1031_15.jpg" /></p>
<p>最も印象的だったのは、カレル橋を歩いていた老夫婦が連れていたパグ。11歳のベビチェック君（チェコ語でこうもりの意味だそう）は、人懐っこくて、頭を撫でると嬉しそうな表情をしてしっぽを振ってくれて。でも、我が家の愛犬、パグの桃太郎を思い出させるので、ちょっと寂しくなってしまいました。「日本の我が家にもパグがいるんですよ」というと、老夫婦と話が弾み……。これぞ、犬を通した国際交流。犬好きに国境はありません。<br />
<br />
さて、ウィーンではどんな出会いが待っているのか楽しみ。もちろん、犬だけでなく、素敵な人々との出会いも期待しつつ。</p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/10/5_1.html</link>
         <guid>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/10/5_1.html</guid>
                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">プラハ</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 31 Oct 2007 00:00:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>4, プラハ城へと続く道と、「黄金の小路」</title>
         <description><![CDATA[<div class="center"><img src="/_archives/austria/img/1024_06.jpg" /></div>
<p>さて、お昼も近くなった頃、ようやくプラハ城へ。お城へと続く坂がかなりキツイ。これはちょっとしたハイキング並み。日本での運動不足を思い知らされます。それでも、途中のお店を覗いたり、ウィンドーショッピングをしたりしながら、何とかお城に到達。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_07.jpg" /></p>
<p>写真は、プラハ城の入り口。城下には、おとぎの国のように可愛らしいプラハとそこを貫くように流れるヴァルタヴァが優雅に広がっていました。お城というのは街でいちばんの場所に建てられるものですから、この景色も当然ですね。ひとつの町のようになっているプラハ城に入ると、宮殿以外に大聖堂や教会も。対岸から眺めたとき、印象的な尖塔が見えるけれど、これが聖ヴィート大聖堂なのです。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_08.jpg" /></p>
<p>それぞれの内部も魅力的ですが、一番人気があるのは、「黄金の小路」かもしれません。カラフルな小さな家が並ぶこの路には、あのフランツ・カフカが住んでいた家も残っています。入り口近くの鮮やかなブルーの家がそれで、とてもフォトジェニックな人気者です。今は、本屋として営業しているので、中に入ることも可能。（でもすごく狭い!!）　もちろん、カフカの著書もあるので、“カフカの家でカフカを買う”という誘惑も感じましたが、日本語版は見つからず。英語で『変身』？　「いやいや、絶対に読むわけないから」と諦めたのでした。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_09.jpg" /></p>
<p>この路は、かつて通行が無料だったそうですが、いつからか有料に。大聖堂などの入館料とセットになっています。でも、「黄金の小路」に立ち並ぶ家々のほとんどはお土産物店。観光客はお金を払って小路を通り、そこにある店で買い物をする……。もちろん、一見の価値がある風景ですが、プラハ城に入ること自体は無料なのを考えると、なんだか複雑な気分でした。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_10.jpg" /></p>
<p>昨晩、夕食の帰りにタクシーで通りかかったとき、大勢の人がどっと出てきていたルドルフィウムへ。<br />ここは、19世紀に作られ、「芸術家の家」と呼ばれて親しまれているホールで、ドヴォルザークとも所縁が深いところ。チェコ・フィルの本拠地です。一度は行ってみたいな……。ということで、今夜のコンサートのチケットを入手。今回は、弦楽器のみの小さな演奏会に。観光客も多く集まるこういった小規模コンサートでは、クラシックにあまり馴染みのない人でも楽しめるよう、定番中の定番が演奏されます。モーツアルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、ヴィヴァルディの「四季」、そして、チェコが輩出した偉大なる音楽家スメタナの「モルダウ」とドヴォルザークの「プラハ・ワルツ」「ユモレスク」など。いずれも劣らぬ名曲揃い。名前と曲が一致しなくても、耳に覚えのある曲を聴くと体が自然に動くもの。「ああ、これ知ってる！」と人々が楽しそうに笑顔で体を揺らし始める姿は観ていてとても心地よいものです。
</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_11.jpg" /></p>
<p>この日は、楽章と楽章の間で拍手が起こったり、演奏中にもひそひそ話をする人がいたりと、クラシックコンサートではあまりお目にかからない場面も見れましたが、普段はクラシックを聞いていない人たちが気軽に楽しんでいる姿を目にするときこそ、クラシックは永遠のポッピュラーミュージックなのだなとつくづく感じます。演奏も素晴らしく、音響も雰囲気も最高。とにかく楽しかった！</p>
<p>コンサートが終わると、夕食へ。お店は、美味しくてボリュームたっぷり、しかもリーズナブルと評判の「PRVNI NOVOMESTSKY RESTAURACNI PIVOVAR」へ。日本では9時ごろから始まるディナーは「遅い」という感覚だけど、こちらでは普通のよう。レストランも賑わっています。<br />もちろん、ここでオーダーしたのはチェコの伝統料理。肉を濃厚なソースで煮込んだものに、キャベツの酢漬けやじゃがいもなどが付いてきます。そして、絶対についてくるものがもうひとつ。それは、クネドリーキと呼ばれる弾力のあるパンのようなもの。ゆでたり、蒸したりと調理法もさまざまだそうです。煮込み料理の味は、日本の洋食屋さんで食べるシチューに似ていて美味しい！　クネドリーキは歯応えがあり、噛めば噛むほど甘みが出てきます。しかも、そこにソースが染みているとなれば、濃厚な肉汁の味もジュワーっと口いっぱいに。この日オーダーした料理には、ソースにビールが使われているので、香ばしい穀物の香りも立ち上ってきます。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_12.jpg" /></p>
<p>となれば、飲み物は絶対にビール。この店は、自家製ピルスナーが有名なのでそれをオーダー。ジョッキで38チェココルネ（約230円！）　味は、できたてだけにフレッシュ。フルーツのような華やかな甘みがあって、口当たりが爽やか。実はチェコは世界一ビールを消費する国で、それだけに世界で一番味も美味しいと言われています。ビールといえば、ドイツなのかと思っていたら……。知らないって恥ずかしい。</p>
<p>そういえば、スメタナはビール醸造技師の息子だったとか。大音楽家はビールを飲んで才能を花開かせたのか…。チェコの料理と見事に調和するビール。こんなに美味しいのに、日本ではチェコ・レストランをほとんど見かけないのはなぜ？　帰国したら、探してみよう。</p>

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         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/10/post_1.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">プラハ</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 24 Oct 2007 01:00:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>3, おとぎの国、プラハを実感</title>
         <description><![CDATA[<p>7：30AM。プラハで迎える最初の朝。宵っ張りの私が、昨夜は近くの教会が鳴らす12時の鐘を聞くことなく眠ってしまいました。行きの飛行機で眠らなかったのがよかったのか、今朝はすっきり爽快。時差ボケもなし！　しかも、快晴。絶好の観光日和なので、こんな日は美しい風景を楽しむためにも歩くに限ると、名所中の名所、カレル橋を目指すことに。ルートは、ホテルにほど近い旧市街広場を横切り、
カルロヴァ通りへ。そこからヴァルタヴァ（モルダウ）川まで進んだら、目の前にはカレル橋が見えているはず。朝食をしっかり摂ったら、さっそく出発！</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_01.jpg" class="Lphoto" />まずは、旧市街とユダヤ人街を繋ぐ場所にある旧市街広場へ行ってみることに。<br /><br />
ここには、街の目印でもあるティーン大聖堂や、旧市庁舎などが広場を囲むように建ち並び、1階の多くがカフェになっています。昨夜、ここを通りかかったときとは違い、今ははっきりと中世の街並みが全容を現しています。その様子はまるで童話の世界。ロンドン、パリ、ミラノ、バルセロナ等ヨーロッパの有名都市をいくつか訪れていますが、これほどまでに歴史を感じさせる街は初めて。美しいだけでなく、刻まれた時間の分だけ“重い”という感じ。もちろん、それは心地の良い重量感。そこに、ヨーロッパの光によく似合う壁面のピンクやイエローなどが、可愛らしさを添えているのです。</p>
<div class="c-both"></div>
<p>ふと旧市庁舎の脇に目をやると、ものすごい人だかり。一様皆上の方を見上げています。何をやっているかと彼らの視線の先を追ってみると、そこには細かな細工が施された時計。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_02.jpg" class="Rphoto" />なるほど、これが仕掛けで有名な天文時計。毎日、朝9時～21時まで1時間ごとに動くとか。時刻は9時10分前。もう少し待てば、今日最初のショーが始まるのですから、待たないという手はありません。そして、9時ちょうど。時計横の骸骨像が鐘を鳴らすと、二つある窓が開き、十二使徒がお行儀良く顔を出す。彼らの挨拶が終わると、てっぺんにある金の雄鶏が元気良く鳴いて終了。人々は歓声をあげ、拍手を送って散っていくのです。プラハに来たら、一度は観たいと思っていた仕掛け時計。なんだか幸先がいいみたい。<p>
<div class="c-both"></div>
<p>すっかり満足して、旧市街広場を後にし、カレル橋を目指します。途中、通り抜けるカルロヴァ通りは、観光客がいっぱい。皆、立ち並ぶお土産物屋さんに気をとられているようだけれど、実は見上げるとこの通りにはいくつもの面白い標識が。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_03.jpg" /></p>
<p>中世のプラハには住所がなかったため、人々は目印のために家の壁や入り口近くに様々なモチーフを象った標識を掲げていたそう。なんと、それが今も残っているのです。プラハで最初のカフェがあったという建物には「黄金の蛇」。フソヴァ通りにぶつかる場所には「黄金の虎」と「二人が担ぐ葡萄の房」……などなど。これらの標識がついた家は、旧市街に建つものの中でもかなり古い家であるという目安になるわけですね。プラハの街並みに魅了されたなら、地図を片手にさっさと歩いてしまわずに、ぜひゆっくりと周囲を見回しながら歩きたいもの。<br />
ただ、こんな風にしていると時間がいくらあっても足りません。旧市街広場からカレル橋まで徒歩でほんの10分ぐらいの距離なのに、気がつけば1時間ほども経っていました。まあ、いいか。予定通りに進まないことも、個人旅行の醍醐味であるわけですし。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_04.jpg" /></p>
<p>そうこうするうち、やっと到着したカレル橋。噂にたがわず観光客で溢れています。欄干には30体の聖人像が建っているので、皆思い入れのある像の前で写真を撮ったり、祈ったり。似顔絵画家、写真家たちが観光客向けに露店を出しているのも橋の名物のようです。そして橋の向こう側にはプラハ城。カレル橋とヴァルタヴァ川、そしてプラハ城と、三つの名物が揃った景色を「上から眺めたい！」と周囲を見回してみたら、橋の旧市街側に建つ塔に入れる様子。最上階まで登ると、そこにはこの絶景（写真）が広がっていました。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/1024_05.jpg" /></p>
<p>入り口がわかりにくいせいでしょうか、この塔に登ろうとする人が少ないのが不思議。有料（60チェココルネ＝約360円）とはいえ、ここは穴場かも。人気のない塔の頂上で、iPodに入れてきたドヴォルザークの交響曲第8番を聴いてみると、音楽が風景の中に溶け込んでいくような感覚を体験。やはりこの曲は、この風景の中で生まれたものなのだと鳥肌が立ちました。</p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/10/3.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">プラハ</category>
        
        
         <pubDate>Wed, 24 Oct 2007 00:00:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>2, ウィーンについたら、すぐにプラハへ乗り継ぎ！</title>
         <description><![CDATA[<p>さて、今回の旅では、まずプラハに向かうことにしていたので、ウィーンに着いたら、すぐにプラハ行きの便に乗り継ぎ。トランジットというと、3、4時間待つことはざらだし、貴重な時間をやりくりして旅に出ているせいもあって、“空港で待つ”ということが苦痛になることも。ところが今回は、空港でお茶を飲む暇もなく、すぐに乗り継ぎ。ウィーン空港を降り立つと、すぐ目の前にはカフェがあるし、チョコレートを売る魅力的なショップも目についたので、ここでならちょっとぐらい待ってもいいかもという気分に。でも、こういう時に限って……（笑）。とはいえ、待ち時間が少ないのはこの上ない幸せ。今回はさらりとオーストリア・グッズをチェックするにとどめ、帰国日に楽しもうと言い聞かせて乗り継ぎゲートへ急いだのでした。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/02_01.jpg" /></p>
<p>ウィーン空港からは、ほんの40分ほどのフライト時間でスムーズにプラハへ。
到着は成田を出たのと同日、9月30日の17時50分。空港から中心地まではタクシーで30分ほど。途中、ライトアップされて闇に幻想的に浮かび上がるプラハ城が見えてきました。そう、もうここはおとぎの国のようなプラハ。大した疲れも感じず、まだ元気なうちに別世界へ。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/02_02.jpg" /></p>
<p>ホテルへ着いて少しゆっくり一息ついても、ヨーロッパ流の遅めのディナーには十分間に合う時間。さて、今夜のディナーは何にしようか。迷いながらも、絶対にチェコビールは飲むと決意。到着日に、間に合わせではないきちんとしたディナーを味わえるなんて何だか1回分の食事を得した気分。明日から本格的な観光が始まるから、しっかり栄養をとっておかないといけないし。ということで、ボリューム満点のチェコの伝統料理を食すことに。</p>
<p><img src="/_archives/austria/img/02_03.jpg" /></p>
<p>そして、いよいよわくわくしながら夜のプラハへ。ああ、旧市街広場の建物がライトアップされていて美しい！　この景色、朝はどんな表情を見せてくれるのか楽しみ!!</p>]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/10/post.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">出発</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 16 Oct 2007 00:00:00 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>1, 成田発、ウィーン行きの飛行機でいよいよ、憧れのプラハ＆ウィーンへ</title>
         <description><![CDATA[9月30日、10時55分。成田発、ウィーン行きの飛行機でいよいよ、憧れのプラハ＆ウィーンへと出発です！　まずは、ウィーンまで約5700マイルの空の旅へ。

<img src="/_archives/austria/img/01_01.jpg" />

初めてのオーストリア航空。真っ赤なユニフォームに身を包んだフライトアテンダントに迎えられ機内へ。機内に足を踏み入れると、噂には聞いていたけれど、インテリアがスタイリッシュなのでまずびっくりしました。シートはエメラルドグリーン、そこにレッドORイエローのヘッドカバー。ピローもシートベルトもお揃いのレッド。ブランケットに至っては、ライムグリーンにレッドのトリミングが施してあるという可愛さ。一家に一枚欲しくなってしまうほど。お洒落な空間のせいか、通常、飛行機の客室内に漂う圧迫感がないので、乗った瞬間からリラックス。実は、出発前の仕事が片付かず、前の晩は明け方まで仕事をしていたのだけれど、その疲れに悩まされることなくほっと一息できました。

<img src="/_archives/austria/img/01_02.jpg" />

滑走路から飛び立ってしばらくすると、雲の上へ。成田はあいにくの雨模様だったけれど、ここは神々しいほどに輝く晴天。飛行機に乗ると、いつも楽しみなのがこの景色。絨毯のようにフラットだったり、綿菓子のようにもこもこだったり。雲海はいつ観ても美しい……。

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そうこうしながらちょっとうとうとしていると、ドリンクと食事のサービスがスタート。オーストリア航空は、機内食に定評があるので楽しみ。ビジネスクラスならフライングシェフ（文字通り、空飛ぶシェフ）が盛り付けをしたり、サーブを手伝ったりするというから凄い。最初のスタッフ紹介の時にも、きちんと名前が紹介されていました。確かに、シェフの帽子とユニフォームを身につけたシェフが忙しそうに働いているのが見えます。

エコノミークラスの食事だって、なかなかのもの。キュートなレッド＆ホワイトの食器が、楽しさを演出してくれています。メニューは、シュリンプととうもろこしのサラダ（酸味が効いていてさっぱり）。搭乗地の日本を意識したお蕎麦。ハーブの効いたチキンブレスト、タイムのピューレとラタトウィユ（本格的なメイン料理！）。そして、デザートはチーズスフレ・タルトのフルーツ・ソース添え。いつもは機内食を完食できない私なのに、気がつけばペロリとたいらげていました。どれもとっても美味しく、窓の外には広がる雲海。かなり贅沢な気分に浸りました。

<img src="/_archives/austria/img/01_04.jpg" />

そして、極めつけは食後のコーヒー。その香りは甘く香ばしく、味はナッツを思わせる柔らかさ。チョコレートとの相性が何とも良さそう！　さすがは、カフェ文化華やかなオーストリア。機内でこれほどのコーヒーを体験するのは初めて。聞けば、オーストリアが誇るユリウスマインル社の豆を使っているとか。うーん、ここにも高い質にこだわり続ける、オーストリアの歴史と文化を感じます。着く前から滞在がさらに楽しみに。そこで、スタッフにおすすめレストランを聞くと気軽に応じてくれました。

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こんな風に、食事や景色、エンタテインメント（思わず映画を3本も鑑賞）を楽しんでいるうちに、12時間ちょっとのフライトは終了。実は、長いフライトの間に、もっとウィーン、プラハ情報を集めておこうと、ガイドブックも持ち込んだのに、結局読まずじまいで到着してしまいました。なんだかあっという間。退屈せず、時間も気にならずに過せるのは何より嬉しかった。]]></description>
         <link>http://www2.veritacafe.com/_archives/austria/2007/10/test.html</link>
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         <pubDate>Tue, 16 Oct 2007 00:00:00 +0900</pubDate>
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