2007/12/ Archive
[ 2007/12/05 ]

ついにやって来た、この日。
今日で、ウィーンを後にします。旅というのは、出発の何日も前から楽しみにしているけれど、実際に始まってしまうとあっという間。大好きになった街であれば、なおのこと去りがたく、とても名残惜しく感じられるものです。でも、「もう十分!」と満足しきってしまうより、その方が旅情をかきたてられるというもの。朝食をいただきながら、今度はいつ来られるかしらと、もう次の旅の計画を頭に思い描いてみたりして。

童話の国のようなプラハ、ハプスブルク帝国の築いた優雅なウィーンと、豊かな文化が薫るヨーロッパの二ヵ国を訪れてあらためて感じたのは、いずれも大人のための成熟した楽しみがある街だということ。本物を味わいたいなら、もってこいの場所というわけなのです。

余談になりますが、実はプラハからウィーンに来たとき、すぐに感じたのは水の違い。ヨーロッパを旅すると、水が硬いせいですぐに肌がかさついてしまうもので、プラハでは1回シャワーを浴びただけで肌のゴワつきが気になるように。ところが、ウィーンに来てからはそれが全く気にならなくなったのです。その訳は簡単。この街の水道水はアルプスの雪解け水で、19世紀の終わりごろから、フランツ・ヨーゼフ一世の尽力により、清潔な水が安定供給されるようになったのだそうです。水道をひねれば、アルプスの湧き水が流れ出すなんて夢のよう。もちろん、お風呂もこのお水で。どうりで、お肌も調子がいいはず。なんとも贅沢なお話です。そんなわけで、水もばっちり合ったウィーン。午後発の便なので、ゆっくり朝食を食べてから、近くを散歩することに。その前にホテルでチェックアウトを済ませたら、ウィーン市内のミッテ駅でまずエアーのチェックインも済ませることに。この時、重いスーツケースを預けることが可能。その後、空港へ出発するまでの間、手ぶらで市内観光もできるのでとても便利で気持ちも楽々なのです。

路面電車でリンクを回るもよし、カフェで最後の一杯をいただくもよし。私は散歩をすることに。この街には、至るところに公園があるので、あてもなく散歩というのも楽しいのです。最後に選んだのは、ヨハン・シュトラウス像やシューベルト像がある市立公園。ミッテ駅のすぐ横です。写真で見たウィーンの木々は、夏の光にきらきらと輝いていましたが、今は秋の気配も感じられます。ちょっと気は早いですが、ここなら雪景色も美しいだろうなと想像。公園で過ごすのが好きだというウィーンの人々は、豊かな自然の変化を愛でながら、季節の移り変わりを肌で感じていくのでしょう。何もせず、ゆっくり公園で過ごすというのも、東京ではなかなかしないこと。ウィーンの人々を見習って、私も東京でお気に入りの公園を見つけて、季節を感じてみようと思います。

さて、公園を満喫したら、ちょっと早めにミッテ駅からウィーン空港へ。もちろん、行きと同様CATを使って、移動はあっという間の16分。出発までにはまだまだ時間があるけれど、早く来たのには理由があります。出発前の貴重な時間を、ショッピングやコーヒーに使わなかったのは、それに未練がなかったからではありません。

実は、ウィーンの空港はカフェやオーストリアブランドのショップが充実しているのです。もちろん、スウィーツのショップも。特にお買い物は、気になっていたオーストリアブランドのショップが集まっているので、実は市内であちこち回るよりよほど効率が良いのも魅力。デーメルやアルトマン&キューネの生チョコも見つかる「チョコレート・カンパニー」、オーストリアワインが富かにに揃った「ワイン&モア」、クリスタルブランドの「スワロフスキー」も。グラスで有名な「リーデル」などの割れやすいものは、すぐに機内持ち込みができるので空港で買うのが絶対に楽。しかも、空港ならではのスペシャルパッケージも用意されているので、お得です。

その他、ヨーロッパのハイブランドショップも並んでいます。ここのエルメスは、空港内とは思えないほどアイテムが充実。やはり、市内で買い物をセーブしておいて良かった! しかも、ここは空港。手荷物が少しぐらい重くなっても心配いりません。空港といえば、出発までの待ち時間が長いから憂鬱という人もいるかもしれませんが、ウィーン空港は別。やはりここへは、“少し早めに”が、おすすめです。

成田まで直行便で帰れる気楽さも魅力。すっかり満足して時計を見ると、搭乗の時刻は間もなく。出国の手続きをすませ、ゲートまで行くと、オーストリア航空の日本人スタッフが親切に案内してくれます。やはり、個人旅行では日本語の話せる人に会うとどこかほっとするというのが正直なところですよね。

機内に足を踏み入れると、いよいよこの旅も最終章に突入。なんだか寂しくなってくるけど、日本で待っている愛犬・桃太郎に一刻も早く会いたいし……。そんな複雑な想いをかかえながらも、往路同様、オーストリア航空でのフライトを堪能。ウィーンが誇るコーヒー(豆のブランドはユリウス・マインルだそう。お土産にも最適!)もしっかりいただき、日本到着のその瞬間まで旅の余韻に浸ったのでした。

最後の最後まで、安心&快適で大満足だった今回の“Fly via Vienna”の旅。
絶対にまた行きます! 

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